2011年5月23日月曜日

Fukushima on my mind

Kenjiも書いていたが、
二ヶ月目にして何か東日本の未来が怪しくなっている雰囲気がある。
しかしこれだけは全世界に言わねばならない。
福島県は終わっていない!
ジェームズブラウンのJ.b'sの様にファンキーな土地だ。
ただまだジェームズやマイケルがいないってだけ。
J.b'sの前史だってかなり危ういものだったじゃないか。

外で好き勝手言っている連中に一言。
ちょっと黙っていてくれよ。
というのも、
皆が「子供、子供」と言うから、
僕の親戚や聞く限りの子供達はグレ始めているじゃないか。
あなたが子供だった時に「大丈夫?」と何回も言われたらどうする?
僕は「大丈夫」のせいでグレかけた友人を知ってる。
子供の耳に聞こえる程の「子供を守ろう」。
それを毎日聞かされまくっている子供はこう思う。
「俺たちは大人に何て守ってもらってないよ!大人がこうしたんじゃないか!」
YES
子供達は郷土愛と誇りを取り戻しつつ在る。
「僕らが未来をつくるんだ」と。
エヴァンゲリオンの誕生だ。
いや、それじゃあ駄目か・・・。

そんな大人達の中でも元気な人達は店を開け、毎日働いて、そして人へ会いに行く。
現場の人達は目の前の事に今も制服もない状態で向かって行く。
彼らはこの状態で一見何の行動も起こしてなく、無関心で、放射能に諦め、あるいは慣れてしまったかの様に見える。
言い方を変えれば田舎特有の馬鹿さ。
そうだよね?
外で色々やっている諸君。
しかしそうじゃない。
あれ以来僕らの生活に一日たりとも『放射能』の言葉が出ない日はないんだ。
何処へ行っても放射能の話題。
僕らは一ヶ月に一度くらいは何処かのビーチで傍観したい気にもなるってもんだ。
でもできないんだよ。
何故なら、ここの太陽は世界一美しいからね。
離れられないんだ。
そこに関しては大バカやろうだね。

Georgia On My Mind
たくさんの人の手が、私に向かって差しのべられる。
たくさんの人の優しい微笑みが、私に向かってそそがれる。
そんな夢のようなしあわせの中にいてもなお、
君のもとへ帰る道を、私は今もみつめている。


そう、差し伸べる手は温かい。
誰もが最終的には福島や東北を思ってくれている気持ちは有り難い。
そう思いたい。
しかし、
僕らの心はここにあるんだよ。
離れても、離れられなくてもここにあるんだ。

これはホリデーでもアームストロングでもチャールズでもない!
JBの"Georgia On My Mind"だ。
それ以外今は認めない!
そしてJBは"Bewildered"で歌っている。
Bewildered〜Lost In a Dream〜I Need....
ラブソングが必要だ。
ラブソングとは元々は故郷を思う黒人から生まれ、
それが捻くれた白人に伝わりロックンロールになり、
大人が"無くしたもの"を歌うと言う命題になった。
昔の福島何て戻ってきやしない。
けれど思う事と作る事はできる。
福島県民よ。
福島は、日本は終わっているかい?
いや、
僕はそうは思わないね。
今日会ったお店の人たちは「自分たちが店を閉めれば誰かが寂しい」という事を知っている。そしてその人達から力をもらっている。
それは誰だって、ここに居る人は同じだ。
ここがスラムになろうと僕は戻ってくるだろう。
東京で楽しく有意義なスナップをしていても、
ここを撮らずにはいられないだろう。
そしてその人達は居るだろう。
だから僕は戻って来てカメラを向けるのだ。


不安?
不安ばかりだよ。
でも、
不安からはポジティブになろうとする力しか生まれない。
今一番強いのは、
このネガティブの中ポジティブな力で世界に示す事だ。
僕らが元気だという事を。