この人は初登場のときから
なんかこっちが悪い事でもしたかの様に怒っていた・・・。
ボソボソとまるで自分自身に話すかの様な会見は、
「どうせわかんないでしょ?」的な態度と相まって、
国民の怒りをより一層買ったであろう。
僕の市内に住む友人も「俺たちはこんな目にあっているのに何だあの態度は」と怒り心頭だった。
しかしながら怒っているのには理由があると思う。
『彼が僕らの知性の低さに落胆していたら』
例えばもし理系特有の「なんでわからないの?」という所から来るなら、
彼は僕らの知性に諦めを感じているのだろう。
そこに関しては謝らなければいけないかもしれない。知った顔で放射線の演説をぶちかましている一般人より、
この人の方がわかっているのだし、更にトップ企業であるトーキョー電力様々の役員様が直々に会見を開いてくれているのだから、そこはやっぱり僕らが譲るべきだろう。
譲った上で彼の知性まで僕らも高め、一度詫びを入れ話しを聞けば、
彼もニコニコと話してくれるかもしれない。
「今回はごめんねぇ」ぐらいは言ってくれるかもしれない。
『彼がまったく放射線の事を知らなかったら』
それは僕だって怒りたくなるだろうな。
色々知ってるトップの社長はバカンスで口を塞がれている。
下は下で妖怪みたいな言葉を話す連中。
「これ読んどいて」と毎回渡される専門用語満点の書類。
(これが私の仕事なのだ)と言い聞かせ会見に出て行き、
自分と同様まるで中身がわかっていないメディアに同族嫌悪。
しかしあっちは言いたい放題。
(私には決定権はない)と思いつつも悪たれの一つ自分自身で決定もしたくなるだろう。
それが毎回続くなら確かにイライラしてくると思う。
『彼が病的な程に人見知りだったら』
このパターンは最悪で、
そういう人は何処へ行っても勘違いされてしまう。
きっと彼が眉間に皺を寄せたりの態度は、
緊張してしまうときに出る「助けて」の合図なのだ。
夜のお姉さんがいくら愛想が良くても、
流石に悪評の連続だろう。
こういうタイプが一番嫌われるのだ。
その場合先ずは自己啓発セミナーにでも通った方がいいと思う。
事故の収束は長期戦。
どっちにしろ話し上手聞き上手な夜のお姉さんも無理なのだし、
一ヶ月ぐらい通った上でまともなコミュニケーションを身につける事が得策。
そしたら夜のお姉さんに生まれ変わった自分を見てもらい結果を出すのだ。
それからでも会見に出てくるのは遅くない。
頑張れ。
『彼がこの世界で一番偉かったら』
まいった。
そうだったのかと、顔を見ていた事すら罪になってしまう。
知性がどうこう言っている場合ではない。
僕らは非を認め、思い思いの贖罪をしなければならない。
うーん良くわからない。
まさか、
事故に関して何も感じていないと言う事はあり得ないだろうしなぁ・・・。
そういえば、
彼の言葉でそこだけを抜き出すならばうなずけるところがあった。
「メルトダウン?英語に訳せばそうなりますか?」
結果的に認めたくないという事なのだろうが、
それは根本はメディアも同じだという事。
ただ「メルトダウン」って言いたいだけ違うんか?と。
東電はメルトダウンとも炉心溶融とも言いたくないし、
メディアは口に物が入っていてもメルトダウンと言いたい。
どうなってんだ。
認める方も認めさせたい方も同じだ。
市民である僕に言わせれば、
それを認めるとか認めないとか、真実か嘘かなんて重要ではない。
最初に言った通り社長を守れなかった時点で嘘なんてわかっているんだから。
ここにいる僕らにとって重要なのは、少しでもいいから目に見える形の収束に向け、現実的な進行状況をはっきり教えて欲しいと言う事。
メディアにはそれをわかりやすく噛み砕いて誰もがわかる形にして伝えて欲しいという事。
その為の会見を開いているのに、
話す方はあれで、映す方は会見内容そっちのけでメルトダウン。
馬鹿ばっかりじゃないか。
そりゃあ不安にもなるね。
そして聞きたくもなるさ、
何を怒ってるの?と、メディアにもね。
まぁ、同じような役員がいるところにいるんだから、
そりゃあやっぱり同族嫌悪だね。
うん。
もうすぐ無視されるよ。
ただでさえ誰も期待していないんだから。
日本を背負っているような勘違いと怒りは今すぐやめてほしいね。