お笑いブームの一歩手前、
僕の高校時代はお笑いが盛んだった。
本当に大好きで、常にネタを求めてやり過ぎていた。
それもこれも、
みんな卑屈な中学時代を過ごしていたからだ。
不良でも日陰でも、
そこにあつまった奴らはとにかく卑屈だった。
だけど卑屈な青春は嫌だとカッコつけたらねじ曲がってお笑いだった。
というか皆こそこそお笑いを見ていた連中だった。
まぁ特有の内輪な笑いだけどね。
卒業するとお笑いブームが来た。
そこで僕が思うのは、
きっと同じくらいの年代はみんな卑屈だったという事。
あんな事件もこんな事件も起きて、
そしてあの事件のあの人は同年代で、
青春が明るいなんて小学生の頃から想像できなかった。
たぶん、
それでお笑いを求めてなんとか健全な大人として生きようと思ったのかもしれない。
ホント、
それぞれの地域で口に出せないまずいの一杯あったよね。
良くあれで平気でいられたね。
と日本全国の同級生に言いたい。
という訳で、
卑屈な気持ちや空気の暗さを乗り越えるにはお笑いしかない。
やってくる人達が面白いかはわからない。
できるならギリギリのネタでもやってくれたらいいのになぁ。
面白かったら全然OKと僕は言える。
まぁ失敗したら謝っておけば良いさ。
大声あげる恥ずかしい人なんて福島市にはいないよ。
とっくに遠くにいるしさ。
大変な事はある。
でもなんとか福島市だけでも面白い方向に持って行きたい。
笑われるんじゃなくて、笑いを提供できる様に。
写真提供Yさん