2011年4月30日土曜日

感謝と質問2

一万アクセスを突破しました。
心からありがとう。
この関心をもっともっと良い方向へ伝えていきたいと思います。
という訳で、
あれから来たいくつかの質問にまた答えたいと思います。

Q.文章や詩を書いているのは誰?
このブログは共同ブログです。
前にメンバーは6人と言いましたが、
現在では分担や役割がはっきりしています。
それぞれの友人、知人、多くの人が参加をしてくれているので、
一応名前はKenjiとなってはいるものの、一人ではありません。
何より写真を提供してくれる顔もわからないKenji達の行動で成り立っています。
なので誰というより、様々なKenjiです。

Q.更新大変じゃない?寝てる?
僕に関しては寝ています。
自分の生活も好きな事も前より破壊的な程に動いています。
Macbook Airは素敵です。
どこにいても書けるし送れる。
先ず僕はPCが大好きですが、
PCの前にずっといるのは大嫌い。

Q.Kenjiの目的は?
目的は主観で真実を届ける事です。
そしてまだ不安でいる人に元気になってもらいたい。
元気になったら震災の細かい問題に関心をもってもらいたい。
本当に色々な事が起きているし、
まだまだ始まっていないところも沢山あります。

Q.Kenji達は仲が良いの?
そういった質問が何故か多いです。
前にも書きましたが、僕らは運命共同体ではありません。
それぞれが自分の生活を持っていて、
だからこそこのブログをできると思っています。
このブログが誰かの生活になってしまったり、
生活が変わる様な事があれば、
その時は誰かがここから去るでしょう。
そういった覚悟や距離はみんな持っていると思います。
だからこそのアクセス数だと思っています。
それぞれのコミュニケーションもそうで、
それらがブログと別のところで交わる事はありません。
全然関係のないコミュニケーションが、
このブログだけで交わるというのは何かとても健全な気がするのです。
それぞれの事はそれぞれでというのがKenjiの総意です。
今自分が続けている事があるからこそのFriend-Fukushimaです。
色々な人からの連絡もありますが、だからと言って変わりません。
単純にもっと色々な人が見てくれるきっかけになればそれで良い。
歴史を見れば何か色を付けた瞬間に駄目になる事って多いですよね。
とても残念な事ですが、僕は勝手にどうぞって思っています。
そしたら僕やどれかのKenjiや
何よりアクセスしてくれている人が去ってしまうと思うんですよね。

Q.スクリーニング検査受けた?
受けてません。
むしろ興味で「受けてみようかなー??」というぐらいです。
実際に福島はそれぐらいなんですよ?
来たついでに受けて行くのもありですよね。
ただ福島では放射線測定の講習会が行われていて、
最初の頃よりも自治体や企業の各個人が適切に、
そして確実に機器を使える様になっています。
もし放射能に関して心配な事があれば、
福島県のホームページを見てくださいね。
たぶん日本で一番経験している場所なので、
その情報はとても生に近いですよ。

Q.一ヶ月で変わった事は?
やはりライフライン、物流、それらが戻った事で、
色々と通常の生活に戻ってきています。
劇的に変わったと言えばそういった部分ですね。
放射能への関心は、たぶん直接被害を受けた人以外は、
県外の人の方が大きいと僕は感じますよ。
それが偏見であれ、
できるだけ関心を持ってもらう事が大事だと思っています。
慣れてしまうのは危険ですからね。
県内の人は結構楽観的かな?と。
馬鹿なのではなく、これだけ身近にあれば、
嫌でも知識は入ります。
良くも悪くもこの事態でかなり冷静な人々です。
タフですよ。

Q.報道に関して
日に日に悪くなっていると思います。
やはり原発の特ダネ競争が目立ちますね。
その間に通常編成の番組ですから。
骨抜きにされている気分。
もっとそれぞれの被災地にカメラを向けるべきです。
千葉の事、茨城の事、岩手や仙台の地域。
番組が震災の特別放送だった時、
今よりもっと多くの被災地が映ったはずです。
自分たちの(テレビの経費の)エネルギーの問題さえ解決すれば、
東北なんてどうでも良いのかな・・・?
報道と被災地の現状は真逆だと思ってもらっていいと思います。

Q.有名人は来た?
福島市内には政治家は沢山来ていると思います。
こんな機会なかなかないので、
僕ら若い世代から子供まで、政治を知る良いチャンスかも知れません。

Q.『一つになろう日本って?』
海外にいる人はわからないですね。
なんかテレビで言ってるんです。
一日に一万回ぐらい言うから、
僕なんかは下ネタみたいに感じてきてますよ。
下品だよね。
しかも一般の人は誰一人言わないんですよ?
なのにテレビはずーっと言ってる。
テレビって放っておいても口を開いてるから手に負えないですよね。
電源消しても喋ってるんですよ?
誰も聞いていないのに。
更にそれを話しているのが目も当てられない様な人達なんです。
自分たちがU2にでもなったと勘違いしてる連中。
Coolな人は気付いていて、さんざん言ってますが、
直接の被災地は東日本です。
日本じゃない。
だから日本=終わったなんて誇大報道の元になる。
日本は海外に比べれば小さいですが、
多くの人が生きていて、考え方も様々です。
これを機会に地理も伝えていければいいですよね。
あ、あとデマとか流したのも日本のメディアですからね。
是非海外で新聞書いている人がいたら一面で御願いします。
『日本のテレビはデマを流していた』って。
証拠?
おかげで僕らは散々な目に遭わされましたから。

Q.将来に向けてのヴィジョンは?
要望になってしまいますが、
僕は『災害センター』の様な国際的な機関を東北に作り、
災害のプロフェッショナルを集めたらいいのにと思っています。
今現場で動く人は戦後以来最大の経験をしています。
そして被災した僕らのお年寄り。
彼らの戦争を経験したというパワー、ノウハウは凄まじい物でした。
まったく井戸水があるなんて知らなかったし、
水が出ない時、電気がつかない時、その方法は僕らに力を与えてくれました。
そして笑顔やタフな態度には感服させられました。
それでもその本人が言う様にこの震災はもっと大変な出来事です。
ダメージだけじゃなく、続いていく物も含めると比べられません。
そんな東北は今未来の命を救う為の全てが揃っています。
物だけじゃなく、何より気持ちや心構えです。
自然には絶対に勝てない。
だから勝ち負けではなく、
この経験を目に見える形で方法にできないかなと思うんです。

Q.ライブエイドやるんだって?
そうなの?
どうせなら被災地でやってもらいたい。
間をとって宮城で。
世界中から被災地へ来る大きな理由にもなりますね。
被災者は勿論無料で。
どんなアーティストがでるんですか?
海外は目的の為ならあっという間に垣根を超えるところが素晴らしいよね。
前のだったら僕はThe Carsの『Drive』のシーンが好きです。
色々なアーティストが参加していたよね。
もし開催するなら個人的にはOdd FutureやTyler,the Creatorを呼んで欲しいな。
あの人達、今世界一カッコいいよ。
あ、東北はお年寄りが多いから演歌も必要です。
とんでもない人の中で演歌って意外に良いかもしれない。
それでもお年寄りは結構海外の曲いけますよ?
うちのばあちゃんはピンクフロイドが結構耳に良いみたい。
『あなたがここにいて欲しい』を僕が聴いてると
「綺麗な曲だな」と言います。
演歌=プログレ??

Q.手伝って欲しいとは?
さっそくでした。
僕らはローカルに拘りたい。
しかし今までのローカルではなく、
ローカルでいる事が世界に繋がるコミュニケーションになる様に。
日本は村です。
それぞれのジャンルのコミュニティが
他のコミュニティとまじわることなく、
ごく一部だけが世界や都市に動きます。
良く日本の地方を『○○シーン』と言いますが、
個人的には日本にシーンなんて存在しないと思っています。
シーンと言ったところで、
そのシーンはおじいちゃんやおばあちゃんの歴史に繋がりますか?
ネットが発達したから・・・というのは間違え。
ネットが発達したから余計に村になったというのが正しい。
だから僕らはそれを変えたい。
日本は狭いですがそれは全く可能な事だと思います。
都市のサインを待たずに東北から発信する。
昔の人がそれで宝を見つけた様に足で行動する。
そして僕らの得意なデジタルを使う。
同じ様な事が日本全国でおこれば良いと思っています。
ローカルに拘る事が村を作るのではなく世界を作れる様に。
ローカルに拘る事が日本全国の心や歴史になる様に。
だから先ずは第一歩。
もう少しまとまった被災地情報を東京や世界に発信したいのです。
いくつかの要望と僕も経験した事ですが、
やはり東京などでは情報が少ないのです。
あっても遅れていてどこか散漫な印象も受けます。
それでは被災地や日本の現状を知りたい人は勘違いを起こしてしまう。
更に観光や、被災地へ来る為の情報。
『風評被害で人が減っている』『力を合わせて取り戻そう』『日本を一つに』
現実にあることですが、それらの出発点は『悲観』からじゃないですか。
僕が行った観光地の人たちは、最早『悲観』からは出発していませんよ。
自分たちが『悲観』する事が一番良くない事だと知っていますし、それが家族を亡くした人たちへの最大の無礼だとも知っています。
そしてそれが『古い考え』だとも実感しています。
僕らは被災はしているが弱くありません。
だからそれを伝えたい。
観光地の別の側面を伝えたい。
今までとは違う伝え方をしたい。
他にも農業をCoolに伝えたいし、現場の人へも労いを込めて光を当てたい。
けれど同時進行で今までのブログを維持したいのです。
それら細かい事を手伝ってほしい。
今の僕らだけではどうしても偏りがでてきてしまいます。
ニュースを纏めたりなどは福島に住んでいなくても大丈夫ですし、
できる範囲で持っている才能を生かせる方法で。
止めたくなったら好きな時にどうぞ。
興味があれば是非。

最後にKenjiについて。
怒るKenji、笑うKenji、泣くKenji、文句を言うKenji。
色々なKenjiは色々な経験から来ます。
そしてそのKenji達は最終的には『誰も恨むな』と言っています。
様々なKenjiが様々な人たちにコミットできれば良い。

では。
時間があればまた質問に答えて行きたいと思います。
沢山のアクセス本当にありがとうございます。

friendcameratakephoto@gmail.com