余震が一時間に何回も来ていた時期
僕はじいちゃんばあちゃんを助ける係だった。
だから地震警報がなると「地震だよ!」と言って身体をささえて誘導したりしていた。
緊張の毎日。
寝る暇もない毎日。
それが四日も続くと
うちのばあちゃんはその一連の行動がだんだんと面倒臭くなってきていて、
さらに僕の「地震だよ!」にイライラ来ていた。
そしてそのイライラは冗談に変わった。
風で揺れているだけの洗濯物を見て
「あ・・・地震だ」
「え?」
「違ったか」
「ちょっとやめてよ・・・」
「ごめんごめん!ウッヒャッヒャッヒャ!!」
笑えない。いかれてる。
そういう訳で僕は寝れる時に寝る事にした。
四日もまともに眠れなかったからその日はぐっすりと寝た。
次の日の朝
「地震だよ!」の声で飛び起きた。
またばあちゃんの冗談だった。
高笑いが響く・・・。
いつものそれなら無事なだけ我慢が出来る。
しかし僕は変な体制で起きたせいで首が逝った・・・。
その日から三日間首が回らず頭痛に悩まされて、
ついに今日整骨院で置き針をしてもらってきた。
みなさん。
二次災害にはきおつけましょう。
ちなみにばあちゃんは先日居眠りで椅子からどてっと転げ落ちた。
それもある意味二次災害。
僕はざまぁみろとおかしくてしかたなかったが、
どうやら軽く骨にひびが入ったらしい。
心配はしていない。
何故なら今この瞬間も冗談を言って、
テレビのチャンネルを電話の子機で変えようとしているのだから。
ぼけてる訳じゃない、
うちでは使い古されたぼけてる風ブラックジョークだ。