2011年3月26日土曜日

知らないのに知っている様に見せかける方法

色んなアーティストが被災地へコメントをする中で
永ちゃんのコメントはずば抜けていました。
「頑張ってと言って良いのか・・・」
僕は永ちゃんの大ファンと言う訳ではありません。
けれど周りの大人にファンがいて、口を揃えて永ちゃん、永ちゃんと言う。
それを聞いていると、ニヒリズムが駆け巡るけど、なんだか羨ましくなっちゃうんです。

情報が足りない、正しい情報を、というけどじゃあ正しい情報を選ぶ事はできるの?と思ってしまいます。
言わなくても良い事、聞かなくても知らなくても良い事ってあると思うんです。
特に混乱と緊張の中では。
僕は何も言えないけど、
わかるのはテレビが見れなかった時の方が気持ちは楽でした。
隠してるとか何とか、
でも僕の知っている県庁職員や医療従事者は本当に頑張っているんです。
それが見えないのにどうして放射能が見えるのかな。
行き届かない事が命にかかわることだってある今。
それでも僕の知っている人達は、家族や友人や恋人を残して、頑張っているんです。
耐えないと、そして変わっても良い時や出て行っても良い時は動かないと。
どうか今は一切を恨まないで。

「頑張ってと言って良いのか・・・」
行動する事を知っているからこその言葉だと思います。
そして永ちゃんは成り上がりだけど、地元を心から愛していると思う。
それが見えないのはとてもさみしい事。
知らないのに知っている様に見せかける方法。
「いついつの日か、お前にもわかる」
僕はこの震災でそれがよく分かった気がします。