2011年3月31日木曜日

「数から逃れる」

「ひとつになろう」
なんのことだ
「ひとつ」になれない人はどうするのか?
「ひとつ」にはならなくていいと思います。
それぞれに誠実であれば。

タイトル
ボードレール「悪の華」から

地震バス

長距離バスで東京へ。
まだ新幹線は動いていません。
JRよ技術力を見せてくれ!
高速道路は地震の影響でかなり道が悪かった。
ボコボコしていて震動が強い。
あの震災を体験した事で敏感になっている事もあるのだろう。
バスのスピードが速いと、たまにドカーンともの凄い震動の時がある。
初めは驚いて「来た・・・?」なんて思ったが、
それが何回も続くからだんだんとおかしくなってくる。
運転手の事を考えるとまたおかしかった。

市内オフィス2

 「この乱雑振り、良く生還したなぁと」
本当に。
今まで自分の場所を片付けられなかった人もいる。
まだまだ片付けられない人もいる。
生きて行こう。
真摯に。
僕らはこれを乗り越えて、もうすぐやってくる未来に
新しい子孫の為知恵と経験を残して行こう!
写真提供Yさん

「あんたもオカマになっちゃえばいいのに」

上京したての頃歌舞伎町のライブハウスに行くのが目標だった。
だから初めて一人で出かけた日は朝まで最高に楽しんだ。
楽し過ぎてライブハウスからでた朝もそれはまた最高だった。
酔っぱらいや鋭い人、流れる様な髪の女性に石けんの匂いがぷんぷんするおっさん。
最高だ。
僕は東京に来たのだ。
そのまま西武新宿駅へ向ったはずだがどれだけ進んでも駅に着かない。
僕は道に迷ったのだ。
時間ばかり進んでどんどん知らない方向へ行く。
僕は自分の中の恐怖に気付いてしまい、それから新宿の朝は一変した。
全ての人間が悪い人に見え、飛んで行くカラスや猫さえも演出する。
本当にドキドキと心臓の音が聞こえてくる程。
そして声をかけられた。
「何してんの?」
そこにいたのは男のオネェさんだった・・・。
本物だった。
僕は仕方が無いから道に迷ったことを素直に伝えた。
田舎者が想像できる最悪の出来事を予想しながら。
するとその人は「ついてきて。あたしも同じ方向だからさ」と僕を引っ張る。
ああ、、、完全に最悪だ。
道が分からないから自分が何処へつれていかれているかもわからない。
色んな質問をされ、勝手に一人で笑っている姿がまた怖かった。
僕は「ええ・・・」とか「はぁ・・・」とか言っていたと思う。
そこであの人は言った「あんたなまってるわね。東北?」
僕はなんだか身元がばれる気がして怖かったが渋々「福島です」と答えた。
すると「だったら最初に言いなさいよ!!あたしも福島なのよ!ガッハッッハ」
それからは駅までズーズー弁で歩いて故郷の話をした。
今でも後悔している。
どうしてそのとき連絡先を交換しなかったのか。
彼女の故郷は福島の何処だったのか。

東京は地下鉄が暗かったり、売り切れが目立ったり、おかしな節電の張り紙に
少し異常な感じがした。
東京に住む友達や家族や親戚が不安に駆られるのも無理はない。
僕も外国人の友人へ一度帰った方が良いと言った。
その彼や彼女は言った「ここはTokyoなのにこんなに暗いのは変な感じがする」
離れていればいる程、結局の所現実はどんどん見えなくなってくる。
僕はその出来事が自分の故郷で起きていると言う事に少し安堵した。
僕らは見て聞く事ができる。
さすがに真っ先に福島にやってきた人達はまるで何ともない様子だったけれど。
コーヒーショップやレストランに入ると何時もは聞こえない言葉が聞こえる。
そう、僕らは最早戻れない歴史の一部なのだ。
連れてこられた奴隷のジャラジャラという鎖の音が聞こえるようだった。
夜、友人と新宿へ行った。
やっぱりここが好きだ。
今はなき西新宿のレコード屋では
ロックンロールが人生においてどれだけ無駄かを学んだし
色んな人に声をかけ、色んな人に声をかけられた。
良い事も悪い事もいっぱいあったが、
僕にとっては全て人間がおこした事だと温かい気持ちになり納得ができる。
それが僕にとっての新宿だ。
そこは震災後もやっぱり変わらなかった。
即席のテーブルや即席のランプのもとでもやっぱり変わらなかった。
僕の知っているお姉さんの口癖は「あんたもオカマになっちゃえばいいのに」
テレビに出ていたお姉さんも言っていたが本当に言うのだ。
彼女達は強い。どんな時も冷静で頭がいい。
ユーモアの固まりの様な連中だ。
だから僕は彼女達が好きだ。
不安な人はオカマになれば良いのだ。

福島の野菜

うまい野菜を作ろう。
某ハンバーガーショップの商品のような
体に悪いと解っていてもやめられないやつを。
うまい野菜を作ろう。
有機野菜や無農薬野菜で
ベロベロに甘やかされたブランド志向でハウス育ちの
プチセレブが寝返るようなものを。
「セレブ」?
それは「祝福される者」を意味する。
食料自給率40%のわが国において
「祝福される者」はそれを支えている
農家のみなさん方です。

For John Coltrane

僕はフィルムカメラをやります。
フィルムカメラのお陰で沢山の人に出会えたし、
友情や愛情も深まるし、何より人にとって重要ないくつかの事柄を今も学んでいます。
フィルムカメラを写真の先生と買いに行き、レンズを決め、その後僕は色々な人に宣言しました。
「俺はこの50ミリだけでやる。僕が好きなのはレンズではなく写真を撮る事だ。レンズ?笑止千万!何故無駄に買う必要があるのか!」
言わなきゃ良かった。
今僕は何のレンズを買おうか迷っている所です。
お陰で友達には「またぁ?」と言われるし、洋服屋の人には「言ってたよねぇ???」とネタにされるし、弟に関しては横目で笑うし、そして写真の先生には「だから言っただろう!」っていやいや、映画のレンズ使える何て聞いていないもの・・・って言い訳したくなるし。
恥ずかしいけどそういったコミュニケーションはやっぱり嬉しいし楽しいです。
ところで、カルティエ・ブレッソンは50ミリ+ライカで不動だったらしい。
やはりそれだけっていうのはカッコいい。
バイクとか車も(何て言うのか忘れたけど)先輩や友達もそのままが格好いいと言う。
だから僕もマネをしようと思ったけど、
僕は何でも飽きっぽいと言う自分の性格を忘れていた。
でも僕はまた言い訳をしようと思います。
カルティエ・ブレッソンも実は色々なレンズに手をだしていたんじゃないか?
その上で外に出る時はカッコつけて50ミりだったのではないか?
わからないけれど。

そう、僕は今移動している人達にも言えると思うんです。
その人達は不動の場所から動かなければいけない。
けれどきっと戻って来れる。
僕は今50ミリからレンズを変えようとしています。
でもその50ミリと最初のライカにはとてつもない思い出が入っている。
きっとそのセットは僕の友達が一番知っている僕のカメラ。
どんな事があっても戻ってくる組み合わせなんです。
思いが強ければ何があってもそれは引き離せません。
更に今はデジカメにクラシックレンズもついてしまう。
色々な組み合わせで年代も質も様々に楽しめる。
テクノロジーは素晴らしい。
だからその土地だってそのテクノロジーが綺麗にしてくれる。
それが強制であれ、自分からであれ、
少しだけ自分を許す事で思いもよらなかった結果が生まれる。
ただ僕が思うブレッソンの様に
ある場所で、ある時にカッコつけるって言うのはとても大事だと思うんです。
じゃないと僕みたいに言い訳をしなければいけなくなりますからね。
僕だって「移動しなさい」と言われれば従います。
きっとカッコ付けて従います。
そしてやっぱり戻ってくるんだな。
戻ってきて旅に出るんだな。

タイトルは関係ない様で大いに関係あり。
今福島人は福島人というだけで大変だけど、
僕らの支柱はどこへ行っても大事にしていかないといけません。
そしてどこへ行っても反対に恨んだりしてはいけない。
きっと少しの間辛いけど、応援してくれる人はいっぱいいます。
その人達の声を忘れない様に。

言わなきゃいけない、

最初から土壌の事を言っています。
無知は罪です。いま学ばないと次はありません。
誰かを責めてはいけないと言っています。
怒っても責めても良いのは移動を強いられている人と直接被害にあった人だけです。
それ以外の人が東電や政府を責めているとしたらお門違いです。
廃炉に何十年?いまさら何を。
塩水をいれている時点で廃炉は当前だった。
それが長い時間かかる事なんて歴史を見ればすぐにわかります。
離れているから情報が少ない。離れているから余計に不安。
それはどこに居ても同じです。

ネットやテレビの言う「大丈夫」は、そこでストップしています。
どうして原発で一人も死んでいないのに
農家のおじさんが自殺しなければいけないのでしょうか。
あなたたちが言う最悪の出来事とは、
おじさんの自殺ではないとでも言うんですか?

今も追い込まれている人は沢山います。
僕らは知っています。
災害対策本部で働く人達や、医療に従事する現場の人達を。
家族や友達の原発に向かう友達を。
そして戦争と比べられない程の被害と無念を心に抱きやってくる人達。

テレビやネットを先に信じるのではなく彼らを信じましょう。
それが誰かを救う方法です。
それができれば、ここから悪い方向には向かわないはずです。

一人の不安は皆の不安になります。
一人一人が学ぶ事で、今世界を変えられる。


これは戦争ではないのです。だから敵はいません。
だから、敵をつくりだしてはいけません。

どうか今は一切を責めないで。
責める気持ちがあるならば、それを学ぶ時間に費やして。
将来必ず必要になる経験と知識が今ここで起きているのだから。

画像はThe Economist nov 20th - nov 26th 2010から

ビールと放射能

僕は電車の中吊り広告やキオスクの頭だけ出ている日刊見出しが好きだ。
ベタだから好きだ。
ベタと言うのはバナナを踏んで転ぶ様なあれと同じ。
子供の頃じいちゃんとお名画座に行って、お芸術的でお上品な映画を観て
お神田の、お神保でお高級な写真や本をみたあと、
山の手に乗ってあの広告を見るとなんだかバランスが取れる。
彼らは全力でベタをやっているのだ。
そこでは見出しだけで想像ニュースを作ってしまうじいちゃんの話が始まる。
ところでガスマスクを表紙にした雑誌が怒られたらしい。
まったく、、、世間にはシャレのわからない馬鹿が多い。
だからyahooニュースはいつまでたっても駄目なんだ。
というのも、
ガスマスクとガイガーカウンターネタ何て
僕らは東京に住む学者先生と原発事故の次の日にはやっていた。
もっと酷いのもあるぐらいだ。
おまけに先日は「どうやったら放射能のイメージを良くできるか?」
というネタで市内のお店で大笑いしていた所だ。
例えば…内容は書けない。
気になるのなら市内を歩いてお店を探せば良い。
空元気じゃなく、僕らは頭がいいし、現場の人間もそこら中にいるし、何より余裕がある。

そういった雑誌の中でも東スポは最高だ。
ビートたけしもいるぐらいだから、
そのお笑いと文化の融合レベルは最高峰だろう。
きっと東スポの社長がくたばっても全力のギャグで僕らを笑わせてくれると思う。

そう、
「ビールが放射能に効く」と東スポの見出しに書いてあった。
流石だ。目の付けどころが良い。
これで放射能で身体がドロドロに溶ける事もないし、メルトダウンで地球に穴があいて月や太陽がふっ飛んでも、土壌汚染でこの先云万年日本に住めなくなったとしても大丈夫。
やったぜ東スポ。
ありがとう東スポ。最高だ。
しかし、、、
僕は大変な事に気付いてしまった。
子供はビールを飲めない。
こんな事態だからいいだろうって?
馬鹿野郎!絶対駄目だ。
ちょっと飲ませただけでは効かないと思う。
へべれけの領域まで行かせて、
それを毎日繰り返さないと意味がないと思う。
子供の成長を考えろ!
しかも子供は大体にしてビールの味が嫌いだ。
だからビールを使った料理を考えないといけないが、
僕やあなたのレシピには限界がある!
まさか焼きたてのソーセージと一緒にビールを飲んで「合う合う!マスタードも欲しいなぁ」なんて言う子供がいるとでも思っているのか!
そこは尊重してあげるべきだ。
更にもっと大きな問題がある。
この国には川の反対側で助けを呼ぶ声が聞こえても、
そこに勝手に橋を作るには1000年ぐらいかかってしまう高い高い法の壁がある!
1000年!!!!
また地震がおこったらどうするんだ!
僕らはとんでもない大バカだから来週の今頃には地震の事なんて忘れてパチンコにでも行っているというのに、999年後に地震の事なんて覚えているか!
それとも棺桶かついで999年後の子孫達に伝えに行くとでも言うのか?
冗談はいい加減にしろ!
999年もたったらお前が棺桶を担げる程骨は残っていない!
実体のない幽霊で行く?
幽霊をなめるな!
カトちゃんと志村けんの幽霊ネタを思い出せ!
幽霊が人と話したり、怖がらせたりするには相当な訓練が必要なんだよ!!!!!!
ところでビールはどうなった?
そう子供に法的にビールを!
ああ、神様は何故日本にいてくれなかったのか!

しかし僕は良い事を思いついた。
ドイツに行くんだ!
仕方が無いから16歳以下の子供は切り捨てるしか無い!
そう、ドイツでは16歳から酒が飲めるのだ!
僕らの子供、あの高校球児達は助かった!
しかし、やっぱり気付いてしまった。
ドイツはダイオキシン問題であれている!
ああ、ダイオキシンと言ったらちょっと口に入っただけで体中の穴と言う穴から血が噴き出して無惨な姿になるあれじゃないか!!!!!
いやだいやだ。
でも距離と環境に比例して影響が減って行き、云十キロ離れていても不安で仕方の無い日本や福島市にいて法の壁を破るなんてやっぱり嫌だし駄目だ!!!!!
どうしても法として安全にビールを飲まなければ、子供に飲ませなければ行けない。

かくなるうえは…中東だ。
あそこならアルコール年齢制限がない所があったはず。
しかししかし、
また気付いてしまった。
あそこには資本主義の地雷が埋まっているし、
自由のミサイルも落ちてくる。
あなたの子供は浸食されて○ロイン中毒になる可能性もある!
動脈がある部分全てがケロイドになってしまって、最後は頭のこめかみの血管にまで及んでしまう!!!!
真夏なのに身体を寒そうにさすりまくる子供なんて見たくない!
でも、
安全だけど不安な野菜もたべれないのに法の壁を破って子供にビールを飲ませるなんてやっぱり駄目だ!!!

選べない・・・。
どうすればいいのか。
どうすればビールを子供に飲ませ、子供を安心安全に育てて行けるのか!
ああ神様がいなくて、法が教えてくれるのに、政府を信用できない僕らはどうすれば良いのか!
地球に安心な所なんて何処にも無いじゃないか!!
東スポの馬鹿やろう!

ばあちゃんとUSN WATCH CAP

ある日うちのばあちゃんが
「この箱ぶっつぁいても良いがい?(破いてもいいかい?)」と訪ねてきた。
僕はいちいちめんどくさいから「もう勝手にやってよ」と言って自分の作業に戻った。
僕にはやらなければいけない事が沢山。
震災とはいえブログをやっているとはいえ、続けていた事はやめちゃいけない。
黙々とPCに向かう。
ばあちゃんは箱を破いたり、片付けしたり、
そんな事は僕の崇高な作業に比べれば何の意味も無いのだ。
するとうしろから「これいいな」とか「じぇいたいのだ」とか聞こえてくる。
うるせー。
自衛隊なんか空にも陸にも今はいっぱいいるじゃねぇか。
黙ってやれ。

背中が静かになったと思った。
どうやら姿見のある部屋に行ったらしい。
戻ってくると「良いよな?」とばあちゃんが訪ねてきた。
そこにはロードオブザリングのホビット族が僕のUSN WATCH CAPを被って立っていた。
しかもそのキャップは袋にいっぱい入ったやつで
折り返しにアメリカ人のサインも無い正真正銘のデッドストックだ。
床にはホームアローンのマコーレー・カルキンの如く無惨にも破られた袋が散乱していて、
他の物もそれはそれは残念な事になっていた。
いったいガンダルフは何処にいると言うのか?
早く魔法で元通りにして欲しい、弟に何て言えば良いのか。


震災のあと必要最低限の荷物を詰め込んで逃げる準備完了。
しかし時間が経って少し余裕が出てくると色々な物が気になってくる。
その一つがヴィンテージ古着の段ボールだった。
弟と中学生の時からあつめたコレクション。
最早何が入っているかも分からない。
穴でも掘って埋めようかと思うぐらいだった。
あの時ガンダルフを呼んで魔法で穴を掘ってもらえば良かったのだ!!!!

今お母さんはあの丈の長いサーマルをワンピースの様に着て洗車をしている。
じいちゃんはもの凄く古いUSの下着で魚に醤油をかけているし、となりの小学生の女の子はまた古いフランス製のスッキパーで泥が混じった雪で大暴れしてる・・・。
おまけにそれらを新品同様の超貴重な真っ赤なプリントネルシャツと一緒に洗っている!!!
どうなってんだ。
海外の人は日本人は礼儀が正しいとか、
何故暴動にならないのだと驚いている。
しかしそれは嘘だ。
僕の家では略奪がおこっているし、ホビット族が僕のコレクションを荒している。
そして今ホビット族はタクシードライバーのデニーロが着ていた様なミリタリーブルゾンで畑に出かけているのである。

ガンダルフ。
早く帰ってきておくれ。

2011年3月30日水曜日

エネオス 腰浜町

灯油は1時間も待たずに
いれられるようになりました。
今日はガソリンが売り切れてましたが
4号線沿いのスタンドならば
何処かしらで給油できます。

Sさんから提供

くん太郎


子供の頃、遊び疲れて帰るとこの店の前から
いい匂いが漂ってきました。
そのおかげでお腹が刺激され家に帰ると
ベストなコンディションで夕飯を
食べる事ができました。
小銭を手にしはじめてからは我慢できずに
ここでラーメンを食べてから帰りました。

「宇宙は一冊の本」

フランスの詩人ジャン・コクトーは云いました:
「子供たちよ、君らの両親が残念ながら本当のオトナになってしまったら、
彼らに本の読み方を教えてやろうぜ!」

近代社会は、とりわけ高度技術化社会とやらにあぐらをかいた「オトナ社会」は、「本」を完全に読み違えてきたようですね。

江戸時代の医師・〈日本人に忘れ去られていた〉安藤昌益は
秋田の大館や青森の八戸に居所をかまえて、
幕藩体制を激烈に批判した大著『自然真営道』のなかで家康のことを「けもの」呼ばわりまでしていましたが、東北地方一帯の恒常的な飢饉のあいだ、地域の人々を献身的に助けまくり、そこでの厳しい体験と観察をもとに、おのれの哲学の根本原理を「力動的な自然」に置きました。
まるで古代ギリシアの自然哲学の哲人たちのように。

昌益はその著のなかでは、
当時の怠慢な官学・朱子学の体制護持の静態的な自然観を〈でんぐり返して〉
自然(じねん)のことを〈流動的・動態的〉に
「自(ひとり)然(する)もの」と捉えておりました。

なるほど「ひとり・する・もの」!

すると、その見方からすれば、自然は人間の〈勝手な思い込みの枠〉には
決して収まらず、「1000年に一度」などという愚にもつかないことを口走る御用学者どもの「想定外」の領域を
〈ひとり〉でに
素っ気なく
あっけらかんと
動いたりもするのです。

よって、〈こんな時〉、
オトナ社会は、もう一度、
子供の〈直球的〉な視点に立って、
宇宙、自然という巨大な本を
その根本から〈読みなおす〉必要がある。

要するに、あなたも私もその「本」の中の在るか無いかの小さなシミなんだからこれから先も「下手に長靴を動かすな!」(註)

「Y」発
(註:詩人アルチュール・ランボーの言葉にて「長靴」は「軍靴」をも意味する)

野菜


義父さんが農協にいってきた。
騒ぎの前に収穫した野菜なのに1/10の値段だった。
そして「もう植えないで」と云われた。
原発のせいではない。
人間によるものです。

カゲロウ


国道4号線沿い、歩道用の橋の修復
むかしここで大量のカゲロウが発生した。
お母さんは帰宅するのにどうしてもそこを
通らなければならなかったらしい。
当時の映像を見たけど
虫が嫌いでなくともあの量は誰でも嫌になる。

陥没

SATYまでの歩道は至る所で
陥没しています。自転車は
特に注意が必要です。

お知らせ

突然ではありますが3月30日をもちましてこのブログを休止いたします。

理由としましては、写真の投稿が滞ってしまっているためです。

もともとこのブログは誰のものでもなく
みなさんのものですので、
みなさんからの投稿がなければ存在できません。

最後にいまの福島がどう思われていてどういう問題に直面しているかは
承知のことと存じ上げます。それは誰も避けられない問題です。
qqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqq
いま闘わなければ、いつ闘うことができるでしょうか。
遅すぎたと後悔するなら、早すぎたと笑っていられる方をわたしは選びます。

早々

Kenji

2011年3月29日火曜日

福島交通 飯坂線 泉駅


自宅からの最寄り駅ということもあり
愛着がある駅。
地震の後で心配になったのは家族や友人の安否
はもちろんだけど、この駅のことも心配になった。
潰れているんじゃないかと思ったけど
目立った被害はない。

遠くでブログを見る人へ

数々のメッセージをありがとう。

かつて小沢健二は言った
「僕らが住むこの世界には旅に出る理由があり、誰も皆手を振ってはしばし別れる」

胸を痛めてる、今何が出来るのか、今自分がやれる事。
あなたたちは皆言う。
けれど、
あなたが旅に出た理由はなんだ?
何度も言うがあなたが僕らに出来る事なんて何も無い。
ボランティアは専門の人達が居る。
邪魔になるだけだから覚悟も無いのに来るな。
お金はいらない。
貧乏なあなたの財布から出るのは義援金と言う名の自己完結の心だ。
節電も節水も必要な時に。
現代社会に馴れ切ったあなたに続く訳が無い。
その下らない考えを捨て、
今すぐ旅を続けてください。
そしてそれを全うした時に帰ってきてください。
帰ってきたらその夢や力を僕らが発展させた未来の東北で
存分に発揮してください。
あなたが別れた人たちの笑顔といっぱいの両手を思い出してください。
その人達が波に奪われたとしても、
不安でぶるぶる震えていても。
あなたの別れは永遠じゃない。
これを乗り越えて旅を続けたあなたはきっと強くなる。
待ってます。
僕らはあなた達の幸せを祈っています。
今これほどまでに輝く太陽と青空の下、
僕らはかつて無い程元気です。

良かったらまた遠い場所からの写真と手紙を待ってます。
その写真を見て勇気と元気をもらえるのは、
このブログを作っている僕らと写真を必死で送ってくれる皆なのだから。

コープマート方木田店のオロナミンC

地震があった後はとにかく情報のやり取りがさかんだった。
電話もメールも直ぐに繋がらないし充電もきになるから簡潔に、
わかりやすく。
何処そこでは井戸水があるとか、
何処そこでは何が売ってて何が売ってないとか、
そんなとき友人から「オロナミンCはうまい」とメールが来た。
オロナミンCはうまい。
発明だ。
先ず量が良い。
「もう少しあるだろうなぁ」と飲んだ時に最早残っていないから良い。
後を引く、まるで良い所で帰ってしまう小悪魔女みたいな感じだ。
更に瓶の色や形が良い。
ドリンクとはあの色と形無くして語れないだろう。
日本人の手にはジャストフィットだ。
アメリカ人なら蓋すら開けられないで握りつぶすだろう。
水が出なかった震災直後の自販機は炭酸飲料とコーヒーを残し全滅だった。
だから炭酸を主に飲んでいたけど、やっぱりオロナミンCは格別だった。
その時ばっかりは量を気にしながら飲んだ。
ところで、
先日震災以来初めてマクドナルドを食べた。
いつもは馬鹿騒ぎする所
最初の一口で友人と言葉を失った。
うまい・・・。
あの味とお互いの顔は一生忘れないだろう。
いつもの様にオロナミンCが残っていなくても。
写真提供Rさん

二次災害

余震が一時間に何回も来ていた時期
僕はじいちゃんばあちゃんを助ける係だった。
だから地震警報がなると「地震だよ!」と言って身体をささえて誘導したりしていた。
緊張の毎日。
寝る暇もない毎日。
それが四日も続くと
うちのばあちゃんはその一連の行動がだんだんと面倒臭くなってきていて、
さらに僕の「地震だよ!」にイライラ来ていた。
そしてそのイライラは冗談に変わった。
風で揺れているだけの洗濯物を見て
「あ・・・地震だ」
「え?」
「違ったか」
「ちょっとやめてよ・・・」
「ごめんごめん!ウッヒャッヒャッヒャ!!」
笑えない。いかれてる。
そういう訳で僕は寝れる時に寝る事にした。
四日もまともに眠れなかったからその日はぐっすりと寝た。
次の日の朝
「地震だよ!」の声で飛び起きた。
またばあちゃんの冗談だった。
高笑いが響く・・・。
いつものそれなら無事なだけ我慢が出来る。
しかし僕は変な体制で起きたせいで首が逝った・・・。
その日から三日間首が回らず頭痛に悩まされて、
ついに今日整骨院で置き針をしてもらってきた。
みなさん。
二次災害にはきおつけましょう。
ちなみにばあちゃんは先日居眠りで椅子からどてっと転げ落ちた。
それもある意味二次災害。
僕はざまぁみろとおかしくてしかたなかったが、
どうやら軽く骨にひびが入ったらしい。
心配はしていない。
何故なら今この瞬間も冗談を言って、
テレビのチャンネルを電話の子機で変えようとしているのだから。
ぼけてる訳じゃない、
うちでは使い古されたぼけてる風ブラックジョークだ。

〈こんな時には〉

〈こんな時〉にはアメリカの作家リチャード・バックの
短編中の人物たちの出会いのようなものがあってもいいな。

ひとりの大の飛行機好き野郎がイリノイ州の大平原の上空を
飛んでいたとき、地上にポツンと一機の古い複葉機
〈トラベル・エア4000〉が着陸しているのが視野におさまる。

「好きな所へ飛び好きな時に降りる生活は自由なものだが、
時々、人が恋しくなったりするものだ」という思いもあって

野郎は複葉機の傍に降り、
「やぁ、君がなぜか寂しそうに見えたんだよ。」
「君だってそう言えばそう見えるぜ」
「じゃまかな?じゃまなら消えるけど」

「いや、待っていたのさ、君をね」
「そうかい、遅くなってごめんよ。」
ーーーーーーーー
遅くなってごめんよ!

時空の物差しから外れまくった、なんたる出会い!
ーーーーーーーー
〈こんな時〉〈こんな出会い〉があちこちで
いや、至るところで数えきれないほど在ったらいいよね。

(註)リチャード・バック【イリュージョン】
村上龍・訳(集英社)から
Y先生より

マクレーン!!

見えない恐怖と見えない安心

小学生の頃、この路を眼を閉じながら全速力で走りました。
すると停まっていた車に激突しました。
今までにみたことのない鼻血の量に気を失いかけました。
そして近くの友達に運ばれ天井を眺めながら祈りました。
「もう眼は閉じません。」

昔はもっと

「昔はもっと大変だった」と戦争を体験した人は言う。
ところがうちのじいちゃんは言わない。
じいちゃんは昔の話をするのが大好きだけど、
その全てを面白おかしく楽しい毎日として話してくれる。
○○兵の脱走を手伝ったとか、じいちゃんのじいちゃんの別荘で○○やりながら文学三昧だったとか、その別荘で熊に追いつめられて閃いたとか、お坊さんが柿泥棒するのをみつけて通報したとか。
うちのじいちゃんは言う「大変な時は比べられず、大変な時代があるのはいつだって一緒」。
だから自分も逆転の発想で面白おかしく生活したいなと思う。
今じいちゃんは成瀬巳喜男の『おかあさん』を観ている。
知っている人なら「私のお母さんは・・・」と香川京子の声が聞こえるだろう。
大変な時、皆が皆働いて動いている訳じゃない。
いつの時代にも引きこもりだっている。
反対に常に面白くしてやろうと考えている人も居る。
大変さや恨みだけが残って、それだけを後世に伝えようとしては絶対にいけない。

写真募集


「都人よ来って われらに 交じれ 
世界よ他意なき われらを 容れよ」

宮沢賢治「農民芸術概論」
【宮沢賢治全集〈10〉】(ちくま文庫)
から

おば...

文字の欠落は地震より前のことです。
完璧になれるのに一部が欠けている。
「美」の象徴。

成川付近3


移動しなければいけないのに移動しない人は、
プライドの問題でも頑固でもなく、
他の場所で通用しない狭い考えがもとにあるから。
要するに怖いんだ。
その考えのせいで失う物や困る人達の事を考えた方が良い。
そりゃあ自主避難にもなりますよ。
頭がいいなら戻ってきた時の事を考えろ。
テレビで最もな緊張で「情報を!」という暇があるなら
何度も言うが、誰も悪くないし、己の無知を恥じろ。

しかし
福島原発がスリーマイルより悪くないと困るのはだ〜れ?
世界は本当によくできている。

MADE in U.S.A

テレビを見ると避難所を取材していました。
物資を待つ大人や子供達。
そこへ馬鹿でかい音の馬鹿でかいヘリがやってきて、もっと馬鹿でかい野郎達があらわれて
もっともっと馬鹿でかい物資を置いて、「We love japan!」と馬鹿でかい手で握手。
そして馬鹿でかい音と風で帰って行きました。
物資を開けると中に入っていたのは馬鹿でかいリステイン。
避難していた人達は「・・・何言ってるかわからないけどサンキューって言いました。これなんですかね・・・?」 

僕の好きな大人や先輩はMADE in U.S.Aが大好きで
直撃した世代の人もいればその下で育った人もいる。
年代は様々だが、全員に言えるのは
妄想や憧れが凄くてちょっとおかしい。
何より頑固で人の話を聞かない。
きっとアメリカの何かにガツーンと撃たれて記憶喪失にでもなったのだろう。
そのぐらいに好き過ぎる。
でも今僕は分かる気がする。
避難所にやってきた馬鹿でかい野郎達はアメリカ兵。
中には典型的なお祭り野郎もいるだろう。
フルメタルジャケットのハートマン軍曹みたいなのもいるんじゃないか。
「怖いかウジ虫ども!」
「サー!イェッサー!」なんて言いながら。
あのでかさと行動力を見せつけられて避難していた人達はどう思っただろうか。
その子供達はもしかしたらアメリカに憧れるかもしれない。
大きくなったらアメリカに行きたいというかもしれない。
僕らも空を飛ぶ頼もしい世界中の友人達に大きな影響をうけている。
僕の好きな先輩や大人達の様に。
そして大人になって歯磨きをする自分の子供に言うのだろう。
「馬鹿野郎!リステインを忘れるな!!」と。

今東北の空にはたくさんのヘリが飛んでいて、
世界中の救援隊が集まっています。 
中には非公式の部隊や国もあるんじゃないか。
彼らの活躍がテレビに映る事はあまりない。
今は政治の事はわからない。
あの日僕らは真っ赤な色のリステインでさえ本当に欲しかった。
あの日に見た物は、
経験した者にしかわからない現実だった。
鳥が飛んで行き、その鳥の羽の様な雪が降っていた。
ある人は止まった信号と吹雪の中守らなければいけない人の元へ車を走らせ
ある人はがくがく震える膝を持ち上げ
めちゃめちゃになった部屋へ愛する者を助けに戻り
ある人はその両手に一生の後悔を抱えただろう。
僕らはかつてない経験をしています。
かつてない不安とかつてない優しさに包まれています。
それが毎日毎日続く。
朝になる度に自分の身体が無事なのを実感する。
緊張と違和感におかしくなりそうになる。
だけど僕らは絶対に負けない。
一日がどれだけ尊いか知っているから。
世界が僕らがどうやって立ち上がるのかを見ているから。
何より本物の大馬鹿野郎達が見せてくれたから。
僕もおじさんになって言うのだろう。
「馬鹿野郎!チョコワに牛乳は入れんじゃねぇ!!」と。

荒町手作りアイスの美ふじ付近

高校の頃この付近で全身スウェットのおじさんに話しかけられた。
同級生だった。

コープマート万世町

買い占め、買い占めない。
どんな時でも何時もの事。
それを注意できないのもいつもの事。

柳町付近

花粉が多くてこの時期の配達員は本当に過酷

新浜公園

早くここの噴水で遊べる様に
木登りもできちゃいます。

クスリのアラカワ

おばあちゃんが最高に素敵で、
おばあちゃんも悪くないと開眼。

写真家

世界中の腰抜けの写真家どもとジャーナリスト
今すぐ東北へやってこい。

どっちが良いかな

原発事故で騒がれ始めた日アイドルマニアでゲーム好きの友人から「アナウンサー」はやっぱり美人だとメールが来た。
まさに。
ヴィジュアルはとても大事だ。
例えば中身の無い話をある様にカミカミで話すアナウンサーと
水木しげるに出てきそうな東電の社員が話す最もな内容の説明。
どっちが良いかな。
僕は東電の社員はせめてヴィジュアルだけでもなんとかした方が良いと思う。
とんでも無いハンサムに話させるとか、ちょっと露出度の高い服を着させた女の子に話させるとか。
どうせ内容なんてわかんないんだから、そっちの方が目にも美的にも良いだろう。
そのアイドルマニアもかなりのイケメンだ。
写真を撮る(男も悪くないと思う)僕が言うのだから間違いない。
しかもイギリス生まれでアメリカ育ちの大金持ちで社会的にも頭がいい。
ただ風呂と人間が嫌いでアイドルとゲームが好きで引きこもりというだけ。
どっちが良いかな。

コイン洗車場

昔からある家には井戸水があったりしますね。
いたるところで「井戸水あります」の
張り紙が見受けられます。

Hさんから提供

リバーロック,コインランドリー


断水のとき、自転車に水筒を積み通勤中に
あちこちで井戸水をもらっていました。
上の投稿の洗車場とこの写真の場所の3箇所とも、
水をもらったところです。おかげで飲み水に困らず助かりました。

Hさんから提供

2011年3月28日月曜日

やっぱり帰る

Kenjiの中の一人の僕は福島と東京を行ったり来たりしている放蕩者です。
ボードレールみたいに食い尽くしてやろうかと画策しています。
そこで福島を「好きか?」と聞かれても上手く答えられない。
理由は「男には好きな場所と帰る場所がある」から
・・・とうちの親父が言っていた。

指定圏外から去る人。
そこを去るのはかまわない。
けれどもう少し土地と言うものを考えた方が良い。
ある囲みで値段が付けられるという意味の土地の話ではない。
土地に人が住まなくなるとどうなるか。
土地は死ぬだろう。
もし、大自然に戻ると思っているなら間違っている。
人間が感動する自然とは一つ残らず人間の手や目が入ったものだから。
それを土地と言う。
人と自然がある事を土地と言う。
そこから人を引いてしまえば。
大自然それは死そのものだ。
そのものは3月11日に体験しただろう。
去るのはかまわないがあなたは土地を殺し死に戻す事になる。

僕の母の友人は、
相馬から二本松の親戚の所へ避難してきた一人だ。
沿岸部の話はここには書けない。
あなたはあなたのとなりに訪ねて、
それがほんのとなりにある事を知るべきだ。
地震から何日経ったろうか。
母の友人は「やっぱり帰る」と戻って行った。
誰も土地を殺す事は許されない。
許されるとしたら、
土地があなたから離れ本物の姿を見せた時だけだ。

あなたが戻ってきた時の為に
僕らはできるだけ笑顔の準備をしておこうと思う。
だけど自然だけはそうは行かないと言う事を覚えておいた方が良い。
そして戻るつもりが無いなら、
その不安だけが目的の偏った知識で去った土地や原発の話をするのはやめろ。
俺の帰る場所まで奪い、俺の帰る場所に居る人達を不安にさせるな。
「やっぱり帰る」
あなたにその覚悟はあるか?

ヴィムやジムは気にいる


この辺は雰囲気のいい街路がたくさんあります。

一人一人が干す事が

みなさんの耳や目に入っているかどうか。
福島の悲しい噂がありますね。
「かなしい噂を聞いたよ昨日 お前がこの町を出て行く何て」
甲元ヒロトは偉大です。
ロックンロールがパロディーなのを体現している。
そのパロディーがとっても悲しいのを知ってる。
中学生の時、先輩に
「キヨシローが何で化粧してるか知ってるか?」と聞かれた。
僕はわからなかった。
ただ目立ちたいだけなのかな?と。
先輩は「キヨシローは人より何倍もシャイなんだよ。
シャイだから化粧しないとロックンロールできないの」
『楽しい夕に』というRCサクセションのアルバムは僕にとって特別です。
自転車で走ったり、洗濯物を干したり、蛇口をひねって大騒ぎしたり。
何が正しいかわからないけど
僕らが干す事で、きっと隣もその隣にも繋がってく。
それがパロディーであっても、シャイでお隣に声をかけられなくても
きっとコミュニケーションになると思います。
コミュニケーションが広がったら、ハックルベリーにでも会いに行こう。

○○倍のカタツムリ

走るスピードが通常より○○倍のカタツムリが発見されました。
尚、人間よりは速く走れません。

2011年3月27日日曜日

マクドナルド115方木田店

今福島県庁職員は私服で仕事をしています。
被災者の話を身近で聞きながら。
煽るメディアを知りながら。
もっと頼りたいけど、そろそろ自分たちでやらないと、
県庁職員のめちゃくちゃなオフィスも片付かない。


物資やライフラインが段々と復旧してきましたね。
最近それを実感します。
ですが心にある違和感は残ったままです。
しかし、その違和感は写真を撮ることによって
ひとつの枠に閉じ込めることができます。
慰められるわけではありません。
客観的になれるということです。
あとになって気づいたことではありますが
最近それを実感します。

腰浜町


よく見たらフェンスが...

Sさんから提供

感謝と質問

ブログを始めて数日。
毎日沢山の人が訪れてくれます。
写真やメッセージとても嬉しく思います。
Kenjiの中の一人、僕からも感謝します。
ありがとうございます。
いくつか質問がきているのでこのポストを使って答えさせてください。
1ブログを始めた理由は?
地震の後に離れた友人から「福島市の良い話を一つも聞かない。大丈夫?」という連絡が発端でした。
それでテレビに映らない僕らが見ている物や情報を伝えようとブログを立ち上げました。
ブログとテレビ両方があるから成り立つかなと思っています。
2一人で管理しているんですか?
いいえ。写真は主に三人、文や管理は三人の合計六人です。厳密な分担はありません。
3何かのグループですか?
いいえ。それぞれがそれぞれの下動いていて、全員市内で生まれたり育ったり。
元は友人二人で企画をした事ですがこのブログを機会に知り合い、増えていきました。
職業も現在住んでいる場所もそれぞれで、足止めを機会に更新している人、福島に戻ってきて更新している人もいます。
4どんな機材で撮ってるの?
コンパクトデジタル、デジタル一眼レフ、クラシックレンズ、携帯電話、フィルムカメラ(スキャン)・・・等。
拘りはありません。
5福島市は大丈夫?
この質問がとても多いです。
僕らは僕らの見たものしか伝えられません。
6風評被害について
だんだん「風評被害」って言いたいだけなんじゃないかと思えてきました。
もっと違う言い方ないですかね。
大喜利でもやりますか?
7ブログのこれからの方向は?
わかりません。
ただ僕らの中で期限は考えています。
可能性の問題です。
8写真送りたいんですが・・・。
僕らは元々プロの写真家でもなんでもない一般人です。
これまでアドレスに写真を送ってくれた人は写真を職業にしている人もいれば、
携帯で写真を撮るのが癖になっている高校生まで様々です(連絡を取った人に限れば)。
僕らが重要視するのは「場所」の明記だけです。
例えば鎌田で育って県外にいる人はきっと鎌田が気になるはず。
だから鎌田の写真を見て現状を知ってもらいたい。
テレビやネットの鎌田の情報より地元の人が撮った鎌田の写真一枚の方が信じられるんじゃないか。
あるいは情報の選択肢を増やすことができるんじゃないか。
「場所」の明記によって選択肢を増やすのが重要であり、写真の善し悪しが(あるとして)与える影響は大きな問題ではありません。
というのも皆にとって公平な情報なんてあり得えない。
写真の善し悪しを計るのは、今流れている情報を計る位難しい事です。
いつの時代も正しさや美しさは事態が落ち着いてから見えますよね。
あなたが正しいと思った写真を送って頂ければ結構です。
「こんな写真ありまっせ!」な自信作とか「このお店やってるよ!」といった情報でも大丈夫。
「こんな事をやりたいな」でもOK。
あまり深く考えないで送ってください。
投稿して頂いたアドレスに必要以上の連絡をする事はありませんので心配なく。



KFC西インター店&マクドナルド115方木田店

営業中!
KFC西インター店は11:00〜16:00まで。
マクドナルド115方木田店は〜21:00まで。
大森のマクドナルドの、ある時間帯はお年寄りでいっぱいです。
大森はお年寄りは多いが、お年寄りが集まれる場所がとても少ない。
その中にあって大森のマクドナルドは機能しています。
コーヒーにアップルパイとか、コーヒーにポテトとか。
田舎だからってナチュラルな生活をしていると思っているそこの人!
ここは日本昔話か!!
傘地蔵も鶴もいないよ!
現代生活にはバランスが非常に大事だと、
それはお年寄りが一番分かっているんです。
マックでコーヒー飲んで、畑によって野菜とって、孫におやつのハンバーガー持ってって。
僕が子供の頃はジャンクフード一切禁止だったのにね・・・。

ケーキを食べればいいじゃない

大阪で構成作家をしている友人が
石原都知事が『天罰』だって言ってるのが面白いな
不謹慎には聞こえなくてな。
と言っていました。
友人の真意は想像にお任せします。
25日に石原慎太郎が福島にやってきた。
「福島には恩がある。東京の経済や生活は福島の電力で成り立っている、震災、原発と多くの物を背負わされた県は他に無い。できるだけやる」と。
石原都知事がどうと言う問題ではなくて、
福島原発のエネルギーの行き先について最近知った人程批判しますよね。
原発事故が報道された瞬間に原発反対って声も(一般の人から)大きくなった。
僕は石原都知事よりそういう無知な人の方がどうかと思うけどね。
デマメールやチェーンメールを"善意"で
ばらまいていたのもそういう人だろう。
ケーキを食べればいいじゃない。
マリーアントワネットが言ったとか言わないとか。
それをユーモアとして受け止められるぐらいの余裕必要だと思いますけどね。
石原都知事は言ってしまったのだから仕方ないけれど。
そういえば麻生太郎さんも相馬にきたんですよね。
同じ様な報道で良い報道が一つもないと思っている人は
赤塚不二夫でも読んでユーモアを身につけた方が良いと思います。
発言を批判して犯人探しするのも笑いに変えるのも自分次第。
被災地だから余裕が無いって、
市内でいつもの生活ができてる人に限ってはそんな事ないと思いますよ。
今社員を置いて逃げようとパニックになっている人もね。
あんたビジネスマンならなんで先が見えない?
今逃げたら損するよ、絶対にね。
将来物乞いをしているあんたに、
ケーキを食べればいいじゃない。

写真の募集(再)


このブログを見てくれている方々へ。
写真が足りません。
わたしたちだけでは情報が不足し偏ります。
ぜひ投稿して下さい。
ここは誰のものでもなく
みなさんのものですなのですから。

friendcameratakephoto@gmail.comまで
詳しい募集要項はトップページの左側に記載されています。

2011年3月26日土曜日

「人それぞれの箱舟たち」

旧約聖書のノアの家族が大洪水から「箱舟」に救われた話は
多くの人がご存知のはず。
ところが色々だらだらと調べていると偶然の雷に打たれてしまう。
ノアの箱舟?
この「箱舟(tewa)」とはヘブライ語聖書では同じ単語で
何と驚くべきことに「言葉(tewa)」という意味がある!

話は単にこれに尽きるものではない
更にはモーセにも関わっていて
モーセが生まれた当時のエジプト王は
お抱え占い師たちの進言により
その年に生まれたヘブライの民の男児すべて
殺害すべしとの命をくだした
それらの男児のあいだから
王の座を危うくするものが出るという理由のもとに

モーセの母はただちにパピルスで籠を編み
水の浸入を防ぐタールを籠に塗りこみ
息子をナイル河畔の茂みに隠して難を逃れさせた
そして
その「籠」も
これまた何と
「言葉(tewa)」と同じ単語であった

ノアもモーセも「言葉」によっても救われていた
ならば当今〈このような時〉
区々まちまちの意味合いでの「箱舟」たちを
人それぞれがどのようにして
「他・者」に向けて船出させうるか?

あなたに あなた自身も含め
はたしてどのような「他・者」が居るのか
反照しながら

Y先生

成川付近2

大森中のかもがここにいるんじゃないか??

すき家福島西BP

営業中!
やっとか・・・。
写真提供Eさん

成川付近1

アメリカ人のゲーム仲間は「俺の先祖は南北戦争で戦った英雄で」と
ゲームをやる度何回も何回も言います。
日本人にそんなヒーローはいるかな。
90%が上手く行って10%が駄目ならば
典型的なアメリカ人なら大丈夫と言うんじゃないか。
むしろ上乗せして98%は大丈夫、任せとけ、ウィィィ〜!とかって。
日本人は両方に責任を持つ。
10%の失敗も50%の様に話す。
だからヒーローにはなれない。
ヒーローにはなれないけど技術者や職人にはなれる。
この近くの道路は何日か前は通れませんでした。
けどあっという間にきれいになっていました。
その早さと確実さ。
口ではそう言いながらやってしまう。
今原発で作業をする人、今それを伝える人。
僕は彼らだってそうなんだと思うんです。
失敗したら・・・と思っているのはきっと僕らだけなんですよ。
ステレオタイプは承知でね。
写真提供Dさん

「眼にて云う」


「あなたの方からみたら
ずいぶんさんさんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。」

「新編 宮沢賢治詩集」新潮文庫
より

ヤマト運輸成川営業所

現在ヤマト運輸は営業所止めの荷物サービス。
お客さんでいっぱいでした。

ゴーストタウンと汚染された廃墟の福島市

写真はヨークベニマル西道路店。
土曜日だから人がいっぱい。
買い込んだり、買い占めなんて殆ど見あたりません。
外の報道では福島市はゴーストタウンらしい。
海外の飛ばし記事では福島市は放射能で汚染されたずぶ濡れの廃墟らしい。
このブログを見ている不安な人へ。
そんな事ないですから大丈夫。
きっとあなたの家族や友達も元気です。
「大丈夫」が無理している様に聞こえても、
本当に大丈夫なんだからそれ以上言いようがありません。
全部が全部大丈夫という訳ではないですが、
汚染されて人がバタバタ倒れているとか、瓦礫の山とか、、、
それは違いますよ。
それに長い目で見ても、僕らは馬鹿じゃない。
何を言われようが経験し学び前に進む。
そんな気持ちの人達でいっぱいです。
写真提供sさん