勿論寂しいところもあるが、
足を伸ばせば好きな物を選んで手にする事ができる。
「大丈夫」と言って一ヶ月。
親戚がまた"緊急支援物資"を送ってきた。
以前送ってきた時は業務用のホッカイロの箱が三箱だった。
わかる。
けれど大過ぎだ。
買い占め・・・に当たるな。
だからうちはその箱を『被災地』へと送った。
今回は大量のチョコレートが入っていた。
まぁ甘い物は嫌いじゃないので、
適当に食べていると、
それは海外の輸入チョコレートだった。
てんとう虫の絵柄のやけに派手なチョコレートで、
かなりハッピーな気分になってくる。
余震や放射能のことも忘れてしまいそうな甘さだ。
けっこう美味しいので、
表示をみてみるとそこには
『赤色40号』
と書いていた。
悪い冗談か。
『赤色40号』を送ってくるなんて、
どうかしてる。
しかも『黄色4号』と『青色2号』まで入っている始末。
一体僕は何個食べたんだ??
覚えていない程ハッピーな気分が台無しだ。
合成着色料は石油色素だ。
僕は基準値もわからない、
目に見える危険を大量に飲み込んじまった・・・。
こうなったら何でも知ってるインターネットに聞いてみるしかない。
『赤色40号』
アメリカが開発したタール(石油)色素で91年まで日本では禁止されていた。
しかしどっかの国からの圧力で許可。
アレルギーの元
WHOの安全評価は高いと言うが長期的にみてどうなんだ??
僕は今何個食べたかわからないから、
数分後にアレルギーで泡を吹く可能性だって否定できない。
『黄色4号』
じんましん、下痢、染色体異常の可能性。
じんましん!!?、染色体異常!!!?
症状が良くわからないから余計に怖い。
下痢に関しては震災の経験から外に携帯もって出ればなんとかなる。
だからまぁいい。
『青色2号』
発がん性、けいれん
けいれん!!!!!!!!?
勘弁してくれ・・・危険過ぎる・・・。
がんに関してはタバコ吸ってるしどうでもいいや。
あぁそうだ。
化粧品とか日常の物にも結構入っていたはず。
しかも残留する場合がかなりやばい。
何て物を送ってきやがるんだ。
放射能が怖くて被災地に来もしないのに、
何故か危険度レベルが高い合成着色料の入った物を送ってくる。
おいおい、
そんなもの送るってことはそんなものを常日頃から食べてたという事だ。
赤色40は目に見えるのに口に入れ、
放射能は目に見えないから怖いと水を買う。
こっちが聞きたい。
「大丈夫か?」
『大丈夫』
一ヶ月以上過ぎてなおそれが信じられず、
おまけに考えるよりも手早いタルチュフの善意に預かろうとする。
それは被災地も被災地以外も一緒だが、
結局理解した上で行動しないとこういった自体になる。
何が必要で、何をすれば良いか。
考えには見合った行動。
行動には見合った考え。
熱意が許されたのは最初の時だけだ。
曖昧な善意は余計な物を増やしたり、余計な問題の元になる。
『状況が把握できない』
当たり前だ。
行動をしていない。
被災地に行っていない。
被災地の人と触れ合っていない。
そして想像力のかけらと本物の優しさがない。
一ヶ月以上過ぎた今それを言って良い人は非常に限られている。
おかげで僕は不安でいっぱい。
放射能は問題なかったのに、
気になるから自分が今まで食べていた物の表示を
片っ端からチェックするはめになった。
こりゃあ、、、毒の山だ。
夜も寝れない・・・。