2011年5月9日月曜日

なみえ焼きそばを食わせろ!!!

なみえ焼きそばは噂には聞いているが、
写真を見るだけで唾が出る程に美味そうだ。
見た目でわかる太麺に具はもやしと豚肉だけのソース味。
と紹介には書いてある。
浪江町の誇る、なみえ焼きそば。
如何に?

僕個人の趣向だが、
焼きそばは野菜の種類が少ない方が美味しい。
キャベツならキャベツだけ、もやしならもやしだけ。
それで麺もベタベタにするのではなく、もちもちに仕上げると更に美味い。
もっと美味いのは豚肉の油でしあげたやつだ。
かりかりになるまで豚バラから油を抜いて、
その油がしみ込んだ焼きそばは最高だ。
何故そんなに拘るかと言うと、僕は焼きそばが元々好きではなかった。
好きじゃない理由は金のない一人暮らしの中で判明する。
一人暮らしの最中金が底を尽きそうな時に残っている野菜と相談の上、仕方なしに焼きそばを作ろうと思った。
でも金がないから残っているキャベツの小さな固まりと、豚バラのかけら。
もう最後の食事の様に大事に作った。
それを食べた時に自分が焼きそばを嫌いだった理由がわかったのだ。
「生まれてから食い続けて来た焼きそばは具が多過ぎる!!」
自分が作った焼きそばは死ぬ程美味くて、
シンプルさ故、焼酎と漬け物が欲しくなってまた金がなくなった・・・。
まぁ、家で出る具の多い焼きそばは、
母親の愛情というのもその時わかった。
疲れていても焼きそばは簡単だし、具を沢山入れればお腹もふくれるものね。
どんな時でも子供を考えた食事を作ってくれていたのだ。

いつもの様に話しが飛ぶ。
そう、なみえ焼きそばを食わせろ!!
だから浪江に行くしかない・・・・・・。
しかしこんな悲しい事が世の中に存在するのだろうか。
存在しているのだ。
浪江はあるが行く事ができない。
今、原発の問題がなければ、
きっと僕らは浪江に行ってなみえ焼きそばを食べて来ただろう。
そして他県と同じ様に未来へ向けて動いていただろう。

しかし波江の人は震災にあってもそれを置いては来なかった。
自分の家財を置いても、誇りだけはしっかり持ってやってきた。
避難ではなく、未来へ進む為に。
何処でもいいからやるべきだ。
福島のなみえ焼きそばではなく、波江のなみえ焼きそばを。
しかし大きな壁がある。
福島県はそこへお金を使うほど財政が良くない。
良くなかったのに原発事故までおきた。
僕らがあの場所を奇麗にできるのはいつなのか?
だからどうか、
これを見ている福島市民。
浜の人達と一緒にここで前に進んで行こう。
きっと浜の人達は新しい地でとても不安だと思う。
だから少しの間オープンになって、これから一緒にできる事を探って行こう。
県ができない事を僕らがやらなければいけない。
何もかも任せていては駄目だ。
そして浜の人達。
県に文句がある人は沢山いるかもしれない。
あなたのあたった県職員はろくでもないやつだったかもしれない。
でも僕の知っている県職員達は本当に必死だ。
寝る暇も休む暇もなく、それは比べられないかもしれないが、
僕は今世界一信用できて頼りになる人達だと思っている。
だから誰も憎むな、恨むな。
波江へなみえ焼きそばを戻せるその時、
僕らの繋がりが太く強くなって、別れの涙と共にあなた達と別れられる様に。
絶対にその時は来る。
他の被災地の繁栄を横目に僕らは一歩から踏み出して、
遅れも何のその、もっともっと良い世界の為に原発の跡を伝えて行こう。
それにはまず僕がなみえ焼きそばを食べる必要がある。
味も知らないんじゃどうにもならん。
僕が東京で遊びほうけて忘れてしまわない為にも食べる必要がある。
早いとこなみえ焼きそばを食わせろ!!!
ちなみに僕の家族や関東の友人も食べたがっているからね。
何故なら、
あの余震の中母親が作った太麺でもやしだけの焼きそばが忘れられないから。
金がないときでも、物がないときでも、水がでないときも、
人の愛情や誇りは食い物の何かを超える。
そんななみえ焼きそばが食べたい。
どうも波江には麺の王国があって、国王もいるらしいじゃないか。
一度謁見願いたい物だね。
まぁ国王というからには簡単に会えないのは承知の通りだけど、
安達で見かけという噂も聞いているよ。
よろしく。

ウェルカム浜の人達。