2011年5月15日日曜日

何となく生まれて

ふらふら写真を撮っていて思い出した事がある。
地震の後に様々な人から連絡をもらったが、
自分も様々な人へ連絡をした。
メールの返信はみんな「生きてて良かった」とか。
いや、本当そうです。
そうじゃないのもあったけれどね。

でも中に一つだけわけがわからないのがあった。
「福島から離れたくない!」
あ、えー・・・
その頃確かに原発事故は悪くなる報道の一方だったんだけど、
そんな事を言ったのは後にも先にも僕が知るうちでその人だけだった。
支離滅裂でビックリした。
まぁ本当にヘタレが多かったけど、
ああ、根性試しっていうんじゃなくてその頭はなんの為についているのか?
っていう話ね。
その後強制的に避難になってしまった人はいて、
ところがその人は場所的にあんまり関係なかったのである。
誰もそんな事言っていないのにね。
ねー。
というかあの時は毎日食う事、守る事で必死だったよ。
よくそんな事を考えられたもんだ。

先日Kenjiが「福島を好きなやつなんて一人もいないんじゃないの?」と言っていた。
本当そう思うね。
なんとなく生まれて、何となく育って、
言う事もやる事もないから「福島好き」っていうね。
僕が思うに「離れたくない」って言っていた人も
「福島好き」って言っていたんだよね。
花とおしゃべりしてコミュニケーションがとれない人ね。
ところが花に無視されてるから痛々しいんだよね。
本物って言うのは、
やるしかないんだよね。
ここでそれしかできないし、求めている人がいるからさ。
それって「土地に求められてる」って事だよね。
求められてこそ好きと言える。
一方的な恋愛は気持ち悪いから止めた方が良いね。
大人になったら存在論だ。
人とコミュニーションがとれてこそ花ともとれる。
要するに経験から何も学ばないで自分の事ばかり考えるとそうなる。
残念ながら土地には求められていなかったって事で。
外で差別されたとかやめてね。
せっかくのサポートを踏みにじる事になるから。
それぐらい覚悟して行け。
福島県人の前に日本人だって事を忘れんな。

ああ、誰の事かわかるんじゃないかって?
OK
でも誰も言わないんだもの。
根拠のない不安とか安心とかはいくらでも背伸びして言うくせに、
はっきり言わないんだもの。
言わないくせに陰でコソコソ言ってるのね。
「人の事は何も言えない」とか言う人ね。
良く言うぜ。
誰の事かわかって怒られたとしてもさ、
後から間違いとわかってもさ、
謝れば良いじゃん。
うん。
頭って下げる為についているんだよ。
無責任かな?
でも東電の社長とかやってんじゃん。
子供は大人の姿を見て成長するもんだ。

He's seeing it all
何となく生まれたけど、
親やその親やその親っていうのは何となくここにやってきたのだろうか?
もしかしたら、
離れたくない所から何かあってここに辿り着いたのかもしれないね。
まぁ僕は福島生まれではないんだけどね。