2011年5月4日水曜日
国見へ//Fukushima Kunimi Everywhere
国見へ行ってきた。
町は建物の損傷と倒壊が目立った。
それもそのはずで、
宮城と福島の県境付近、
国見は震源地に近いのだ。
津波以外にも被害が甚大な場所がある。
しかし、
一ヶ月以上が過ぎた今、
町の人はとても温かかった。
明るく花に水をやる姿や、
自転車をこぎ坂を上って行く様子。
何より国見の自然、土地、
僕らはなんと三時間もぶらぶらしてしまった。
最高に素晴らしいところ。
目的もなく歩くだけでそれだけの時間が過ぎてしまう。
写真には傷跡が多く残されているけれど、
町の人は元気。
確かに、
市街地に比べれば人は少なかった。
被害が大きいので仮設住宅へ行った人もいる。
でも、きっとみんな戻ってくるだろう。
そしてこのブログを見ている皆さん。
朝、晴れているとわかったら弁当でも持って国見へ行こう。
この町にもっと沢山の人が来る事を思う。
飯坂温泉9
廃墟と化した旅館は一部で
綺麗に舗装された道や新しくできた温泉施設もある
また、至るところに足湯があり
それに浸かる家族や観光客も見受けられる
飯坂温泉
昔と今が入り交ざり
観光協会や地域振興会の試行錯誤が表出している
飯坂温泉7
放射線を警戒し子供を外に出さない親や
家族ごと何処かに行ってしまう人もいる
(だから大丈夫ですよ〜)
この子供たちが証明しています
帰ってこいとは言わないし
度々云うけれど
「安全な場所」なんて何処にもないよ
あの日に地球上にいたのなら解るはず
飯坂温泉1
福島の秘境のひとつ
飯坂温泉
秘境が過ぎて殆どの旅館がガランガラン
営業しているのかも判らない
ゴーストタウンと罵られても
返す言葉が見つかりません
これも福島の現状ですから
しかしこの有り様を見る価値はある
眺めは最高だよ
2011年5月3日火曜日
「宇宙は一冊の本」(その2)
〈私(誰?)〉が14才のジャリのころ
画家パウル・クレーの考えかたに
学校教育台無し的になびいていたことがある
たまたま理系の兄さんの書架から引き出した
クレーの緻密な画論としての「日記」の中で
クレーはこんなことを書いていたからだ:
「動物やその他のあらゆる被造物に
大地に根ざした親愛の情を向けることは私には出来ない。
大地に属するものは、
宇宙に属するものほど私の興味を引かないのだ。」
このような「宇宙に属する」という考え方は
タマゴの殻から出てきたばかりで
尻尾を振り振りよたよた歩きの〈私(誰?)〉にとっては
動物行動学者ローレンツ先生のぴったりのご指摘どおりに
「あっ」というまに〈刷り込まれた〉〈親鳥さん〉だった
神戸生まれの者にとっての阪神タイガースと同じようにだね
そして その分だけ〈私(誰?)〉の頭が
ぽこんと余所にとび
賢治さんや中也さんの云っていたような
「遠〜いい」ものとしか遊ばなくなった
星とか
星雲とか
銀河系とか......
要するにその辺にざらに転がっている天文学好き少年
ところが〈アバウトに云うとするなら〉
それから〈おおよそ数百年後〉
(なぜならフランスの哲学者ドゥルーズが語っていたように
---もともと「幾何学的精神」と「繊細の精神」のバランスが
欠けまくっているこの島国では問題外だが---
アバウトに膨らみを持たせてしゃべったほうが
昔話にも似て物事が包括的に伝わりやすいのだ)
英国作家オルダス・ハクスリーの「減量バルブ」のイメージ概念に
不意に出くわし
またまたたっぷりとイカれてしまう
ハクスリーの仮説では
元はと云えば人には宇宙からの膨大な信号を受け容れる
「普遍精神(mind at large)」が在ったはずだが、
文明や技術の進化のプロセスで
それが失われ
人の感覚領域が狭くなる「減量バルブ」がセットされたという
彼は宇宙をもっと深々と読み込むために
「バルブ」を敢然として壊しにかかる
フランスの詩人アンリ・ミショーと同じように
劇薬メスカリンを服用することにより
英国きっての知性派作家が
処方を過つと命を落とす薬を用いて
おのれの日々の感覚を目茶目茶に引っ掻き回し
その眩暈に耐え抜きながらの克明な記述を試みたのだった
そして曰く
「世界がことごとく新鮮になり
私が見たものは
旧約聖書のアダムが迎えた最初の朝の輝きであった」
単に大地ではなく宇宙に属するものたちとの多声法的共振感覚
するとそれ以後〈私(誰?)〉の頭は
もっとコロコロ余所に転がり
大学教授就任をことごとく蹴飛ばし続けて
「遠〜いい」ものを見るためだけに
レンズ磨きの職人さんに断固とどまったスピノザおじさんの伝記にも
またまたイカれ
〈私(誰?)〉は
ますます
「遠〜いい」ものとしか遊ばなくなり
今も
「遠〜いい」ものからしか教わることがない
そうだ
もちろん
これから先も
「遠〜いい」ものと
「遠〜いい」ものからだけ
言葉Y先生、写真K
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