2011年5月6日金曜日

アンナのルージュに染まるホープ

3月11日に起きた地震の影響で失い続けているものがある
HOPE
(ネガティブな意味でなく煙草の銘柄です)
9年をともに生き、どんな瞬間も味わってきた
いまは私の手元にない
震災により一部の銘柄で入荷の見通しがたっていないのだ
煙草がやめられない私は現在ほかの銘柄を買っている
家族や友達の前で煙草を吸うと「あれ?」と首を傾げられてしまう
まるで長い間連れ添った妻とは別の女性と
キスしている瞬間を目撃された心地だ
ウシロメタイ
「妻」と離れてから私は
それは色々な女性に口づけをした
古風な女性、未熟な女性、知的な女性、おかしな臭いの女性
でもあの口づけは忘れることはできない
ここでどうか
何故HOPEかを説明させて下さい
ありがとうございます
それは忘れられない夢のせいだ
季節は秋
とても嫌な夜があり
酒に頼り、酒に潰され
やがて透明な朝がきて
ひとりぼっちで家路を辿る途中
ひとりの女性に声をかけられる
「煙草ない」
「あるよ」
彼女にも嫌な夜であったらしい
火をつけてあげる
「美味しい」
「よかった」
真っ赤な口紅で優しく煙草をくわえ微笑む
(夢の中ではアンナ・カリーナ)
「なんて名前」
「ケンジ」
「いや煙草の銘柄なんだけど」
「あ、これ?」
「そう」
「HOPEだよ」
告白に似た言葉
「ありがと」

夢でなくこういった場面にでくわした時に
その名を呼ぶのがHOPEであって欲しいのだ
いまはこんなだから尚更

マルボロでは全然違う
まず意味がわからない
KENT?
名前なのは確かだが
こっちの身になって欲しい

彼女に希望を与えるのが私の役目なんだから

写真投稿Dさん