2012年12月31日月曜日

きっとここが帰る場所

岩谷下交差点のガソリンスタンド

「18ℓですね?」

震災の後にもこの場所に灯油やガソリンの給油にきた
なにかにつけて震災と関連づけているわけではないけれど
ふとした瞬間に思い出し意図しなくても話題にあがる
こればっかりは逃げる逃げないにかかわらす
離れていくことはないのだ

「先にカードの返しです」

いつもの店員さん
彼の後姿を見つめながらあることを思い出す

先週のこと、
僕の身内のひとりが体調を崩した
症状は大したことはないのだが高齢ということもあり
大事をとって年明けまで入院することになった

病院にお見舞いにいくと彼は
タオルで顔を覆いながら泣いていた
僕は数回しか会ったことがないが
近しい人たちはそんな彼の姿を見るのは初めてだったようで
相当なショックを受けてしまった
僕は彼にも周囲にもかけてやれる言葉がなかった

こんな時、毎度のごとく思うけれど
僕は僕でやるべきことをやるしかない

「帰りはどちらに」

「いつものほうに」