2012年12月31日月曜日

きっとここが帰る場所

岩谷下交差点のガソリンスタンド

「18ℓですね?」

震災の後にもこの場所に灯油やガソリンの給油にきた
なにかにつけて震災と関連づけているわけではないけれど
ふとした瞬間に思い出し意図しなくても話題にあがる
こればっかりは逃げる逃げないにかかわらす
離れていくことはないのだ

「先にカードの返しです」

いつもの店員さん
彼の後姿を見つめながらあることを思い出す

先週のこと、
僕の身内のひとりが体調を崩した
症状は大したことはないのだが高齢ということもあり
大事をとって年明けまで入院することになった

病院にお見舞いにいくと彼は
タオルで顔を覆いながら泣いていた
僕は数回しか会ったことがないが
近しい人たちはそんな彼の姿を見るのは初めてだったようで
相当なショックを受けてしまった
僕は彼にも周囲にもかけてやれる言葉がなかった

こんな時、毎度のごとく思うけれど
僕は僕でやるべきことをやるしかない

「帰りはどちらに」

「いつものほうに」

2012年、もうすぐ終わり

2012年がもうすぐ終わる
今年の前半は区切り
後半は冒険と日々を取り戻す時間だった
お世話になった人たち
このブログを見てくれている人たち
そしてkenjiたち
とても楽しい2012年を過ごせた事を感謝したい
できれば今年が終わるギリギリまで写真を撮っていたいが
今日はあいにくの雨
しかし気温はそれほど低くない
できれば雪になって欲しいところだがこれからどうだろう?

そういえばこの川には大きな白い鳥が二羽やってきている
だいぶ離れた距離にいるのに姿が見えると遠くへ飛んで行ってしまう
今日中にハントしてやりたい思いだが

Sky Wars

2012年12月30日日曜日

2012年12月29日土曜日

アウトサイダー、つかの間の余裕

あの日々、この自動販売機には殆ど『売り切れ』の表示が出ていた
kenjiと再会以前...一人で近所の様子を探り回っていたあの日
"その様な"今まで見た事の無い光景を
今まで当たり前だった物や風景の前で目にしては
驚きと不安を覚え自分の痕跡を残した

今年は去年の反動なのか沢山の映画を観た
二時間落ち着いて映画を観る事ができるなんてこれは余裕があるとしか思えない
しかしこうした風景の前であの日々の痕跡をみつけると
懐かしさの中から何かがやってきて気をとがめそうになる
何かが「これで良かったのか?」と囁くが
良かったも何もまだまだ答えは出ない
結局、気持ちぎりぎりのところで新たな痕跡を残し
何ごとも無く立ち去るのだ

映画も音楽もなかったあの日々
僕らは
陽が昇れば目を覚まし
暗くなれば寝に入り
その間の食事は最低限に押さえ
"それ"すらも一部になっていたカメラと運動し
("それ"はとても淡々としていて退屈で誰も見なかった)
いつしかあの地震の中にも規則を感じながら
最小限の生活を送る
現代のアウトサイダーだったのかもしれない
僕らを脅かすのは過去の時間と規則くらいのものだった
しかしそれは僕らが野蛮にならずに済んだ理由でもあった

僕らは今もアウトサイダーか
囁く何か
それらが僕ら自身であったことは今も忘れていない
忘れていないからこそ聞こえるのだ
僕らがつけた痕跡は無駄ではなかった
そんな風にこうした風景から思う
まだまだ先は長い
新たな日々へ向け
今は痕跡の前で立ち止まり帰って映画を見るくらいの余裕を大事にしたい

置賜町10


永井川付近20

車の量が多い
年末の福島市

2012年12月28日金曜日

2012年12月27日木曜日


2012年12月26日水曜日

2012年12月25日火曜日

新町19


太平寺付近3

クリスマス
県内では一年振りに始まる所もある

2012年12月24日月曜日

2012年12月23日日曜日

2012年12月22日土曜日

2012年12月21日金曜日

2012年12月20日木曜日

2012年12月18日火曜日

2012年12月17日月曜日

2012年12月16日日曜日

2012年12月15日土曜日

2012年12月14日金曜日

2012年12月13日木曜日

2012年12月12日水曜日

2012年12月11日火曜日

浜田町8


山田付近14

また11日がやってきた

2012年12月9日日曜日

Try to Hold On (To This...)

先日の地震(7日 震源地 三陸沖)で心配をしていた岩手出身の友人Tから
「元気です」と連絡をもらった
特にTを心配したのは、あの震災で彼とその家族が当事者となり
その境遇から心を病んでいた為である
彼があの時故郷にいたことを知ったのは
震災から暫く経ってからで
岩手出身ということは知っていたが
「まさか」と思うとともに
目の前のTを見てとつない奇跡をみたような気分になったのを覚えている
(僕らもそうなのだが...勘違いもあるところで)
Tの故郷はどんなところだったのだろうと
Tの故郷の以前の写真を見せてもらったことがある
それは村全体を見下ろす様に撮ってあり
ちょうどもやの様なものがかかる時刻であったのだろう
写真全体がうっすらとしていて
幽邃の中に人々の古風で味のある温かみを感じさせた
Tはその写真をいつも財布にいれていたのである

Tは僕より五つ以上年下だったと思う
Tの師匠に当たる人を知っていて
師匠も7日の地震を随分と心配をしていた
Tと師匠はとても仲が良かったが
Tの未来の為に去年一時的に別れることになった
T曰く次に師匠と会う時は、何かをする時は...ということであった
それは最良の決断である
自分も周りもそれについてとても心配をしていたからとても安心した
いつのころからか影響が結果的に保身や甘えになっていて
どうやっても本人達の強い覚悟がなければ切り離せないものであったから
決断のきっかけになったのが震災で
それを聞いた時に本人の境遇のことを知った
そして病んでいることも
ある一つの事を除いて
永遠の別れなどがないことは
僕らは良く知っている
のどかな田舎にあらわれたものは
多くの人々を悔い嘆かせ
黒い髪を地面まで垂れさせた
人生について
作品について
こうでもならなければ、ということもある

つい最近自分の周りにいた学生たちが離れて行った
彼らとは三年近く一緒にいて別れはとても寂しくあったが
自分にとって彼らにとって色々のタイミングでここしかないと決めた
そして新しくやってきたのは10近くも違う学生たちである
彼らを選んだのは僕であるが
さすがに10も違えば急に年をとった気分にもなるし
話しの通じない事に頭を抱える事もある
しかし溢れるパワーと発想に力をもらうことの方が遥かに多く
自分の時間を投げ出しても彼らに教える事は無駄ではないと感じる

もうすぐ今年も終わる
時間が経つのは早いと感じる
しかし7日の地震で
あの揺れは確かに身体が覚えている最な脅威に似たもので
予言者の言葉を不安に思い始める者もいる
ここにきて更に落ちてしまう者もいる
経つというよりぐるぐる同じ所を漂い続ける者もいる
全ては、忘れてはいけないことだが
かといって心苦しく日々「何もできない」と悩むことも辛い
それでも、そうして自分たちも進んで行くのだ
もちこたえ
何か素晴らしいことのスタートを切るのは今日でも遅くない

このところ一日を読書や映画に当て
一日を仕事や書き物に
そして写真を撮っているのだが
前の様に、夏の様にはいかない
真剣になり過ぎるのはいいことだが
思いのままに
あの頃、という程過ぎていないのはわかってはいるが
思いのままに
故郷の亨楽の中また色々なものを振り回したいものだ
思いのままに
ここでしかできない東北の冬を

成川付近で休憩中

2012年12月8日土曜日

2012年12月6日木曜日

2012年12月4日火曜日