散歩コースのポイントの一つにしていた大きな木が切り株になっていた
震災以前から近所を撮影していたけれど
この木の存在に気付いたのは震災後のことである
早朝は朝露に濡れ吾妻山と空を背景に生き生きと存在し
夕方の一瞬には夕陽が木と重なり、葉の間から光がこぼれ暗闇に落ちて行く
その時間に間に合う様にこの木のもとへかけつけたこともあった
僕らが撮影した震災後の福島市
僕らの行動範囲
風景は僅か20か月の間に驚くべきスピードで変化している
変化の理由を知る由もない僕らに取っては
中にはとても残念に思う変化もある
まるでそこには居ない様な気分になる変化もあるのだ
しかし「こうして変わって行くのだろう」
そういう思いもある
また新たな風景の出現に期待を込めて
同じ散歩コースを何度も撮影して行きたいと思う