2012年6月30日土曜日
2012年6月29日金曜日
2012年6月26日火曜日
2012年6月23日土曜日
2012年6月22日金曜日
2012年6月21日木曜日
Friend Fukushima the Tower ep3
episode 3
『記憶』
ある時に観た映画は
寝付くまでがストーリーの一部になる事がある。
映画館からの帰り道
そんな話しを友人Kが運転する車でしながら
深夜
僕らは僕の自宅へ向かっていた。
深夜の市内西道路
道路灯が過ぎて行く連続が美しい。
他の場所にもこうした灯りはあるのだろうが、
これだけの静けさにこの灯りはここの特別だと錯覚してしまいそうになる。
僕らはあの日以降、一瞬だけ特別になったが
この灯りが特別だったのはあの日のもっと前からずっとだ。
過ぎて行く灯りを追っていたらTowerが目に入った。
携帯を取り出し写真を撮った。
「何撮ったの?」
KはTowerの事を知らない。
この際だと、一瞬KにDの失踪とキノコの話しをしようかと思ったが止めた。
(あの話しもまた映画の一部かも知れない、
Dの恐怖が錯覚して作り上げた映画の一部かも知れない)
そんな風に思ってしまったからだ。
「いや、西道路の灯りって映画みたいだから、なんとなく...」
「ホントそうだね。ここだけ外国みたいだよ。でもあの日々を思うと、こうしてまた静けさが戻って灯りを見れるって幸せっていうか、
なんか凄いよね」
Kに嘘をついた様な気分になったが、安堵した。
Towerの話しをしないで済んだ...。
ちょうど携帯のバッテリーも切れて、更に安堵してしまった。
僕はやっぱりDの事をどこかで...頭のおかしい...いや、最低だ僕は。
写真はKの目に触れぬまま、車は静かな灯りを追い越して行った。
自宅に到着。
Kに別れを告げた。
部屋に戻り、さっき撮影したTowerの写真をさっそくSDからPCに取り込む。
すると、Towerの左下にオレンジの光が写っている事に気付いた。
「なんの光だ?」
そう呟いてはっとした...Dの言葉が頭をよぎる。
「Towerは赤く光るけど、一ヶ月に何回か、Towerの近くの建物もオレンジに光るんだ...まるで、Towerの赤い光に答える様に」
「まさか...」
僕はKに「あの時オレンジ色の光を見たか?」と聞こうと携帯を手に取った。
しかし...そうだ、携帯のバッテリーは無い。
携帯の充電器を探したが、どこにも無い。
何故だ?
Kの家に充電器を忘れたのかもしれない...。
自宅からかけるにも、Kの電話番号は覚えていない。
こんなことって...携帯が使えない。
不安だ。
子どもの頃に恐怖した映画の話しは尽きない。
その恐怖の一部分が果たして映画のストーリーだったのか、
寝付く前に自分の恐怖が作り上げたストーリーなのか...
大人になってその映画を見返して
「これがどうしてあの頃は怖かったのだろうか?」と...
よく、わからなくなってしまう。
Towerは現実に存在していて、そして今の僕は大人だが
「寝よう...寝て今日に区切りを付けよう」
しかしこの日、携帯と充電器の事が気になって、不安で
朝まで寝付くことができなかった。
この日観た映画は喜劇。
陽がのぼる頃
Towerとオレンジの光のことはすっかり忘れていた。
2012年6月20日水曜日
「おやすみなさい」は「おはよう」へ
今日は休日でした
予定はなにもありません
起きてすぐに昨日途中までみた映画の続きを見ました
「ロング・キス・グッドナイト」です
爆発シーンの度にテレビの音量を下げ
通常の場面になると声が聞こえづらいので音量を上げていました
それの繰り返しでなんだかとても疲れました
しばらく横になっていると突然2年前に買った
フィルムカメラのことを思い出しました
脳はとても不思議です
2011年の2月まで使っていたカメラです
日付を覚えているのには理由があります
ずっと欲しかったカメラをその時期に買ったからです
気になって実家に行きました
カメラは本棚の一番下にありました
カウンターを覗くと「14」で止まっています
フィルムが途中までなのに新しいカメラがきた途端
置き去りしてしまったということです
ごめんと呟いてもカメラには届きません
この中には撮られっぱなしの田舎が眠っています
近いうちに起こしてあげようと思います
2012年6月18日月曜日
今日から明日へ1//シセン
(2011年3月19日)
↓
(2012年6月18日)
115号線と大森街道が交わるそこに『シセン』という喫茶店がある。
とても長い時間そこにあるので、今は故郷のいつもの風景になっている。
そんな風に、故郷の風景の一つとして震災の日々に撮影した『シセン』。
話しによると震災の次の日も営業していた様だ。
このお店、喫茶店。
しかし、そのメニューは喫茶店らしからぬ。
中華のメニューが豊富である。
「シセンラーメン」の存在感は永遠。
五目あんかけ焼きそばは個人的にはナンバーワン。
定番のナポリタンが嬉しい。
きっと70年代辺りから変わらないであろう店内で過ごす時間は、
至高のひと時。
至高のひと時。
なんと夜の10時まで営業している。
ドトールもスタバもやっていない、
そんな夜の9時にコーヒーが飲みたくなったら駆け込みたい。
今日から明日へ。
いつもそこにある風景の一部。
通り過ぎるだけではもったいない。
思い切って店内へ入ってみよう。
「いつもの日常」だって?
一歩踏み出せば、いつもの日常もスペシャルになる。
地震や事故がなくたって。
思い切って店内へ入ってみよう。
「いつもの日常」だって?
一歩踏み出せば、いつもの日常もスペシャルになる。
地震や事故がなくたって。
2012年6月17日日曜日
2012年6月16日土曜日
2012年6月15日金曜日
Friend Fukushima the Tower ep2
episode 2
『監視』
「どこにいてもあいつが俺を監視しているんだ...」
今は何処かへ消えてしまった友人Dの最後の言葉を思い出したとき、
Towerは僕を見ていた。
いや、勘違いだ。
Towerはただそこに在るだけ、偶然に目に入っただけ。
しかし今日は何か気になる。
そういえば友人Dは「赤い光」について何度も話しをしていた。
「Towerが赤い光を放つ深夜、キノコの大群が列をなしてTower下部のオフィス入って行く」と...バカじゃないかと思った。
唐突に出てきた"キノコ"のフレーズに腹を抱えて笑ったのを覚えている。
ああ、何だって"キノコ"なんだろうか。
しかしやっぱり今日は何か気になる。
「Towerへはここから歩いて10分くらいか...」
Towerへ近付いてみようと思った。
そう、消えてしまった友人Dの事も気になっていた。
もしかしたらTowerと友人Dの失踪には何か関係があるのかもしれない。
「Dの話しが全て本当だとしたら」
彼の話しをまともに聞いてやれなかったことを今も後悔している。
いつも笑ってばかりでまともに取り合おうとせず、友達は僕だけだったかもしれないのに...そしてDは消えてしまった。
「行こう」
しかし身体は動かなかった。
何か、とても嫌な感じが6月の奇妙な寒さとともに襲ってきた。
そして急に右手のバッグの感触、大変な事を思い出した。
「あぶないところだった...今日は止めておこう」
レンタルDVDの返却期限が迫っていた...あと、15分で閉店...。
2012年6月13日水曜日
2012年6月12日火曜日
2012年6月10日日曜日
2012年6月9日土曜日
2012年6月8日金曜日
Friend Fukushima the Tower episode0
episode 0
『The Tower』
何時頃だろうか...自分達の住む町にこいつが出現したのは...
何処に居ても視界に入ってきてその存在をアピールするこのTowerを
不定期に追ってみたいと思う...
2012年6月7日木曜日
come
パネルくんおかえりなさい
送り出してくださった方々にも感謝しています
とりあえずひと区切りが付いて2人が思うことは
この箱は開けてはいけないものだったのかも知れないとうことでした
お披露目をしておいてこんな言い方をするのは無責任かもしれません
しかし何かを根こそぎ変えてしまうようなことは極力避けたいし
なにより責任がとれないからです
多くの人はこれらを優しい目で見てくれました
それだけで僕たちは十分でした
みんなありがとう
しかしその内の誰かひとりが
壊れてしまうようなものになりかねませんでした
そのことに僕たち2人はショックを受けました
傷つけることは覚悟していました
それは救うことにもなるからです
しかし壊すことはいけないことです
それはそれだけだからです
だからこの箱は押入にしまいます
沢山の方々にお土産をもらいました
普段は目にしないお菓子を食べることができました
手作りのものもありました
お酒も全部で3つ貰いました
2人で今日は祝杯です
ピザを頼みました
ワインにとても合い美味しかったです
ダラダラ会話しながら気付いたら寝てました
目覚めに外の空気を吸いにいくと
2人して右の頬を蚊に刺されました
友達はほっぺたを痒そうにして帰っていきました
帰り際にある約束をしました
ぼくたちは懲りずに続けていきます
皆様これからも
このブログをよろしくお願いします
Kenji
2012年6月5日火曜日
2012年6月4日月曜日
ここにいる
ひとりのKenjiへ
泣いても笑っても
僕は
君の友達
君が帰ってくる場所は
あの畳の部屋
君が帰ってくる場所は
あの鴨のいる川
君が帰ってくる場所は
ばあちゃんのいる家
泣いても笑っても
ここだよ
君も僕も
退屈しているここで
また遭ったときには
すぐに飽きるような場所を撮りに出かけよう
もう一度
はじめよう
ひとりのKenjiから
2012年6月3日日曜日
2012年6月2日土曜日
2012年6月1日金曜日
ザ・パネル・ジゴク
たくさんの愛を受けてここにきたパネル
精一杯の愛を込めて貼られるパネル
パネル、パネル、パネル
そういやパネルは定規にもなっちまう
なんて多様性のあるパネルなんだろう
ルパン一味のような共同体は
それぞれ誠実に作業に打ち込み
またそれぞれ散らばってゆく
以前は疲労により足が痙攣していただけなのに
ポケットに入れた携帯電話が
誰かからの連絡により振動していると勘違いするくらいだったが
今回のパネル地獄は気持ちのいいものだった
ありがとう
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