思えば
僕らはできるだけ人が目を向けない様な所を選んで歩いて行った。
できるだけ大河の流れとはズレた時間を選んで歩いて行った。
...と言えば非常に格好が良ろしいが...
一般市民がベストタイミングに渦中の場所に行く事は殆ど不可能である。
だってあのときは水を探していたし、ガソリンもなかったし
だってあのときは市内からけっこー楽にいける距離のとこだったし
だってこのときは、会場は埋まっていた...。
ただし
そんなことを繰り返すうちに、
どうも僕らは僕らのタイミングらしきものを見つけたようだ。
僕らは順番がまわってきても後ろの人に譲るくらいの気持ちだ。
気持ちであるから、別に特別な優しさでもなんでもない。
なんと言うかまわってくる瞬間に何故か何故だか見えてしまう。
それで十分な気持ちになってしまう。
そして今度は別のところへ並んだりするのだ。
...と言えば非常に格好がよろしいが...
きっとそういう運命なのである。
心地のいい運命なのである。
今回は(も)何を言っているのかわからなくてもいい。
当てつけでも仕返しでもない。
謙虚に学び、受け止め、
しっかり見せるということ。
何を?
うーん...その時も僕らは並んでいるんじゃないかな。