震災から二年
あらためて考えると驚くことが二つある
このブログが今日も続いていることと僕らが福島に生きていることだ
生きているという表現は今日にあって大袈裟なのかも知れない
しかし確かに僕らは経験したのだ
二年前の今日の今頃の時間にいる自分たちに言ってやりたい
「きみたちは二年後もそこにいる」と
きっと驚くに違いない
二年前の自分たちの驚く表情を想像し、今日の僕たちは甦る
二年前に求めていた世界は今日のことではなかったか
今日は驚くべき日なのだ
そしてこのブログ
当初は「福島の復興まで」という期限で始めたのを思い出す
しかし二年経って復興という言葉の示す世界は複雑だ
復興が何かわからないし、その前に復旧があるとも言える
二年前は知ることのなかった多くの事柄を考えるとよけいにハッキリしない
二年前の今日は思いつきもしなかった言葉
けれど個人個人の福島で言えば復興したと言える者もいる
やはり二年前に求めていたのは今日のことであるのだから
今日こうして居ることのできる僕らのブログは随分前に役目を終えている
すると当初の期限も過ぎている
僕はいつも「意味のあることをしていたい」と思う
それについてこのブログが今日も続いているのは驚くことなのだ
二年を迎えた僕らkenjiやその家族や友人は
福島に住んでいる
全ての驚きは福島に住んでいることに始まった
それぞれの気持ちで迎えた今日
僕らは福島に住み福島を撮っている
これがいつまで続くかはわからない
いつか終わるときが来るとしても、驕ること無く続けたいと思う
それが僕らに出来る死者たちと残されたものへの気持ちである